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AIを使って商品の値引き率を自動算出、イオン九州が242店舗で導入

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イオン九州は、AIを活用した値引きソリューションを導入しました。同社が運営する総合スーパーとスーパーマーケット242店舗で利用します。ソリューションの導入を支援したサトーが2024年1月31日、発表しました。

イオン九州は、九州7県と山口県に店舗展開する小売企業。「イオン」や「マックスバリュ」などのさまざまなブランドを展開します。

同社を含む小売業界では、食品ロスをどう削減するかが大きな課題でした。国内における食品ロス量は523万トンで、そのうち企業などが排出する事業由来のものは279万トンに上ります。小売企業にとって食品ロスは、材料費や人件費が無駄になるほか、廃棄コストも利益を圧迫する要因となっています。

そこでイオン九州は、AIを活用した値引きソリューションの導入検討に乗り出します。2022年8月から2カ月間にわたってソリューションの概念検証を実施。検証で一定の効果を見込めると判断し、2023年春からソリューションの順次導入を決めました。

導入したのは、サトーとシノプスが提供するAI値引きソリューション。シノプスのサービス「sinops-CLOUD AI値引」と、サトーのラベルプリンタ「FLEQV(フレキューブ)FX3-LX」で構成し、AIが適切な値引き率を予測します。具体的には、プリンタに接続したスキャナーで商品のバーコードを読み取ると、販売実績、販売価格、在庫数、客数予測、天候などのデータをもとに値引き率をAIが決定。在庫の数だけ値引きラベルを発行します。

図1:値引きラベルは必要枚数だけラベルプリンタから発行される(出典:サトー)

イオン九州では現在、242店舗でAI値引きソリューションを活用します。値引きするかどうかの判断をAIに置き換えることで、店舗従業員の作業性を高められるほか、正確な値引き率を算出することで値引きロスや廃棄ロスの削減も見込めます。同社では、惣菜コーナーの業務改善、食品ロスの削減と売上・利益確保を両立させる手段として活用します。

関連リンク
株式会社サトー
イオン九州株式会社

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