「お小遣い稼ぎの副業」が、AIによって一瞬で奪われるかもしれない。政府の推進もあり拡大を続ける副業市場ですが、その足元を生成AIの劇的な進化が急激に脅かしています。現在の手軽な作業が無価値になる未来を前に、副業ワーカーたちが抱くリアルな危機感と、その先にある「AI起業」への野望の真相に迫ります。
4人に1人が事務作業。実収に変化はなくても「明日への危機感」が半数
株式会社事業家集団は、副業を行っている会社員330名を対象に実施した「生成AI時代における会社員の副業実態に関する調査」の結果を2026年6月24日に発表しました。これによると、現在行っている副業の業務内容として最も多かったのは「データ入力・事務作業」で27.3%と、4人に1人以上が手軽なバックオフィス業務に依存している実態が分かりました。平均的な月収は「1万円〜5万円未満」が40.6%で最多となっています。
現在のところ、生成AIの普及前後で月収に「変化はない」と答えた人が51.8%と過半数を占めており、直ちに収入が途絶えるような実害はまだ限定的なようです。しかし、中長期的な未来に対する見方は極めてシリアスです。全体の約半数(49.7%)が「生成AIの普及により、自身の副業スキルが代替され価値が下がる」という危機感を明確に抱いていることが明らかになりました。AIが最も得意とするデータ入力などの単純作業領域に多くのワーカーが集中しているからこそ、自身のスキルがコモディティ化し、単価下落や案件消滅に追い込まれる恐怖が現実味を帯びています。
- 副業の業務内容トップ:「データ入力・事務作業」が27.3%で首位。
- スキルへの危機感:約半数(49.7%)がAIによるスキルの代替や価値低下に不安。
- AI起業へのシフト:約6割(58.2%)が、受動的な作業から「AIを活用したビジネスの起業」へ興味あり。
- 起業へのハードル:「AIに関する技術的知識の不足(42.1%)」や「失敗リスクへの不安(29.4%)」が障壁に。
こうした「追われる副業」から脱却するため、ワーカーたちの視線は自ら主導権を握る「起業」へと向いています。AIを駆使する事業主へのシフトを模索する一方で、専門知識の不足やリスクへの不安が大きな足かせとなっています。同社が運営する「創業支援ポータル」では、独自の審査基準を通過した士業や専門家と起業家を繋ぐプラットフォームを提供しており、こうした挑戦者の心理的・技術的ハードルを引き下げるサポートを行っています。
見解として、単なる作業代行の副業がAIに駆逐される未来を見据え、知識不足の不安を抱えながらも「AI起業」という攻めの姿勢へシフトしようとするワーカーの意識は、生存戦略として非常に健全です。
詳しくは「株式会社事業家集団」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部 戸田






















