日本オムニチャネル協会とDXマガジンが共催する「イノベーションアカデミー」は、業界の壁を越えた多様な人材が集い、新たな価値を創出するための学びの場です。第2回は「イノベーションをもたらす外交」をテーマに、株式会社荏原製作所の助松裕一氏と、株式会社YKBの川邉雄司氏が登壇しました。
相手の価値観を「翻訳」する社内外の外交力
前半は、荏原製作所で「ビヨンドバース」などのDXプロジェクトを牽引する助松氏が登壇しました。助松氏は、社内にイノベーションを実装するためには、経営層と現場(縦)、そして異なる部門間(横)の「外交」が必要不可欠だと語ります。
経営層にはROIやKPIといった言葉が響きますが、現場には現場の課題に直結する言葉が必要です。助松氏は、立場によって異なるプロトコル(言語)を理解し、相手の価値観や課題感に寄り添って言葉を「翻訳」することの重要性を強調しました。
また、外部へ情報を発信して得た評価を社内に還元し、メンバーのモチベーションを高める「増幅スパイラル」の仕組みを紹介しました。さらに、イノベーションの源泉は、不可能を可能にしようとする「妄想力」にあると熱く語りました。
AI時代に必要な力と「リターンチャレンジャー」
後半は川邉氏が登壇し、AIが急速に進化する現代において、人と人との関係性を構築する「EQ(感情的知性)」がより重要になると提起しました。しかし、人間力を言い訳にしてテクノロジーを避けるのではなく、まずは「IQ(AIを使いこなすベースの力)」を身につけることが大前提だと指摘します。
さらに、AIの進化による恩恵を最も受けるのは、過去に業務で苦労してきたミドル・シニア層だと語ります。川邉氏は、これまでの豊かな経験とAIを掛け合わせ、もう一度新たな挑戦に踏み出す「リターンチャレンジャー」になろうと参加者に力強く呼びかけました。

質疑応答と次回開催のご案内
質疑応答では、組織のイノベーションの進め方や、大企業におけるAIのセキュアな活用方法について活発な意見交換が行われました。終了後は会場限定の交流会「日本美味しいもの会」が開催され、クラフトコーラなどを楽しみながら参加者同士の親睦が深まりました。
次回の第3回イノベーションアカデミーは、8月12日に開催予定です。終活領域で新たなプラットフォームを展開する早々株式会社の代表をゲストにお迎えします。皆様のご参加をお待ちしております。

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