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SBI北尾社長、秋元康氏も登壇!巷で話題になっていたオムニチャネルDay講話

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日本オムニチャネル協会は2023年3月10日、カンファレンス「オムニチャネルDay」を開催しました。都内で開催したリアルのイベントで、会場となった虎ノ門ヒルズには約400人が参加。多くの人が講演内容を聞き逃すまいと、熱心に耳を傾けていました。具体的にはどんな内容だったのか。ここでは13あるセッションのうち、基調講演と特別講演の内容を中心に紹介します。

壁を壊して共創せよ/日本オムニチャネル協会 会長 鈴木康弘氏

業界の壁を超えた共創――。オープニングセッションに登壇した日本オムニチャネル協会の鈴木康弘会長は、カンファレンスのテーマである「共創」の必要性を聴衆に強く訴えました。「デジタル化が加速する中、業界や業種、組織といった従来の壁は取り払われつつある。業界や業種ごとに閉じたこれまでの考え方では事業成長を見込めない。今後は他の業界や業種の企業などとの共創が成長には不可欠だ」(鈴木氏)と強調しました。日本オムニチャネル協会として、企業や団体の共創を積極的に支援、促進させていくといいます。
写真1:日本オムニチャネル協会 会長 鈴木康弘氏は、共...

写真1:日本オムニチャネル協会 会長 鈴木康弘氏は、共創によるオムニチャネルやDX推進の必要性を聴衆に訴えた

金融業界の壁を壊す/SBIホールディングス 代表取締役会長 兼 社長 北尾吉孝氏

オープニングセッションに続く基調講演には、SBIホールディングス 代表取締役会長 兼 社長 北尾吉孝氏が登壇。「金融を核に金融を超える」をテーマに、金融業界の壁を壊す同社の取り組みを紹介しました。
北尾氏は冒頭、SBIグループとしての成果を強調します。「SBIグループは創業16年で、世界的にも極めてユニークなネット金融を中心とした金融コングロマリットを完成させた」(北尾氏)と言及。銀行事業、保険事業、証券事業を軸に、資産運用事業や投資事業、暗号資産事業、非金融事業連携によるシナジー創出体制の整備を進めます。テクノロジを使って事業を強化することで、シナジーのさらなる相乗効果も見込みます。「企業や事業の枠を超え、グループとしてオンラインによるサービス提供を全面に打ち出す。ブロックチェーンに代表されるFintech 2.0を超え、現在はWeb3が話題の中心だ。新たなテクノロジが次々登場するのに追随すべく、当社も常に変わっていかなければならない」(北尾氏)と話します。壁を壊す手段となり得るテクノロジの動向に目を向け、最新テクノロジを取り入れたサービスを提供する姿勢を打ち出しました。
写真2:基調講演に登壇したSBIホールディングス 代表...

写真2:基調講演に登壇したSBIホールディングス 代表取締役会長 兼 社長 北尾吉孝氏。最新テクノロジを使ったさまざまなサービスや事業を紹介した

そんな中でも見失わないのは「顧客」だと北尾氏は続けます。「顧客が追い求める夢をつかめるようなサービスを提供するのがSBIグループの役割だ。同じ業界同士で仲良くしたり、同じグループ内で足を引っ張りあったりする関係などどうでもよい。業界や業種、組織との関係を意識する時点で事業は進まない。顧客に対し、ベストなサービスを提供することだけに目を向けなければならない」(北尾氏)と指摘。「業界」という既成の枠に準じた考え方に引きずられるべきではないと訴えました。
講演の後半では、SBIグループとしての具体的な取り組みやテクノロジの活用事例などを紹介。スライドを使い、企業連携や企業支援などの実績、今後の事業構想などを1つずつ解説していきました。

予定調和を壊す/秋元康事務所 秋元康氏

 午後の最初のセッションとなる特別講演には秋元康事務所の秋元康氏が登壇。「エンターテインメインとが生み出すビジネス共創」をテーマに、鈴木康弘会長と対談しました。
写真3:秋元康事務所の秋元康氏は鈴木康弘会長と対談。鈴...

写真3:秋元康事務所の秋元康氏は鈴木康弘会長と対談。鈴木氏が用意したテーマに対し、秋元氏は自身の考えや意見を述べていった

 対談は、お題となるテーマに秋元氏が答えていく形式で進みました。最初のテーマは「予定調和を壊す」。鈴木氏はこれまで、秋元氏からこの言葉をよく聞いたと言います。この言葉の狙いについて秋元氏は、「多くの人は物事に対し、先入観から入ってしまう。これではワクワクしない。『こんなものだろう』という先入観をどれだけ壊せるか。新たなアイデアや取り組みは、こうした考え方こそ大切にすべきだ。例えば製品やサービスを提供する事業者は、消費者をドキドキハラハラさせられるか。こんな価値を生み出すことこそ求められる」と指摘します。
秋元氏がプロデュースした「AKB48」を例に、予定調和を壊す取り組みにも言及しました。「2005年にデビューしたAKB48が飛躍したきっかけの1つが『総選挙』である。これまではグループ内のメンバーをランキングするのはタブーだった。そんな従来の考え方を壊したのが関心を集めるきっかけとなった」(秋元氏)と言います。さらに、「私は当時センターは前田敦子だと思っていた。しかし推せば推すほど、ファンから大島優子がセンターだと反対する声が増えていった。『前田敦子がセンター』をという体制を作ろうとする予定調和を壊すきっかけを作ったのも総選挙に他ならない」(秋元氏)と考察します。
さらに、例えばハンバーグ弁当に新たな価値を付与しようとすると、最終的にはいろいろなおかずの入った幕の内弁当になってしまうと言います。これでは記憶に残らず、多くの消費者からの関心を集められません。「消費者の先入観を裏切ってほしい。想定するのとは真逆のことを言ったり、まったく外したりする。そんなとき、消費者はハッとするはずだ。消費者が驚くようなことを模索してほしい」(秋元氏)と述べました。
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