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四足歩行のきもカワロボット知っていますか

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DXマガジン副編集長のサクラバが、展示会やイベントを突撃レポート。今回は、東京ビッグサイトで2023年1月25日から27日に開催された展示会「FACTORY INNOVATION Week 2023」の出展ブースの中から、東北エンタープライズの四足歩行ロボット「Spot(スポット)」を紹介します!【サクラバが行く#5】

 展示会場の中で来場者の注目を一際集めていたのが、東北エンタープライズが販売するロボット「Spot」です。特徴は何といっても4本の足を使って動物ように自律歩行できる点です。  その用途はさまざまです。遠隔地で今まで人が実施していた業務を代行させる、危険な場所へ人より先に向かわせて現場を確認させる、ルーチンワークを代行させて人件費を削減するなどの用途を見込めます。そのほか、Spotにカメラを取り付けて大規模施設を巡回したり、センサーを設置して危険個所を検査・測定したりする用途でも使われています。実際に東京電力が福島第一原子力発電所で被害状況を把握するのにSpotを使った実績もあると言います。動作がぎこちないロボットと違って柔軟性や俊敏性を備えることから、あらゆる状況に適用しやすいのもSpotの売りです。  Spotにさまざまな装置を後付けできるのも特徴です。カメラや測定器、検知器などのオプションを用意し、用途に応じた使い方を可能にします。例えばアームを取り付ければ、ドアを開けたりモノをつかんだりできるようになります。「Spot CAM+」や「Spot CAM+IR」といったオプションを取り付ければ、カラーでパノラマの映像を記録したり、特定の箇所をズームして撮影したりすることも可能です。実際に展示ブースでは、アームを使ってバルブレバーをひねるデモンストレーションを実施。バルブレバーをひねるのに力が必要となるものの、4本の足で巧みにバランスを取っていました。  なお、操作にはタブレットを使います。Spotに搭載するカメラの映像をタブレットで見ながら遠隔操作できます。ジョイスティックとタッチスクリーンを使い、直感的な操作も可能です。タブレット以外に、「Scout(スカウト)」と呼ぶブラウザベースの遠隔操作用ソフトウエアも用意します。PCを使って複数のSpotを管理するのに向きます。  Spotのサイズは、長さ1100mm、幅500mm、高さは歩行時が610mm、座位が191mm、最高位が700mmです。重量は32.7kgです。動作時間はオプションなどを搭載しなければ約90分です。  ロボットといえば限られた条件下でしか使えないものが少なくありませんでした。しかしSpotは人が取り組んでいたさまざまな作業を代行できる汎用性があります。ロボットが人の業務を本格的に代行する時代がすでに来ている。サクラバはそう実感しました。
図1:背中にアームを搭載した四足歩行ロボット「Spot」

図1:背中にアームを搭載した四足歩行ロボット「Spot」

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