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連載

第7回 領域を広げて畳んでを繰り返し、希少価値ある人材へ

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今回、キャリア論についての連載です。テーマは「時代とともに変化させる、2軸で考えるキャリア論」ですが、時系列に沿ってどんな軸を見つけて、そしてどんな軸を考えながら進めば良いのか進めて行きたいと思います。今回はこれまでのまとめとしてのお話です。

キャリアは常に前をみて振り返っての行ったり来たりで肉付けする

これまで、まずは自分の中のメインの軸、すなわち価値観としての軸を見つけるところをスタートとして、その後にスキルを広げることにフォーカスしてきました。スキルを広げる際も、価値観としての軸はブレさせずスキルを磨いてきました。これは、
・これから何を身につけないといけないか
・これまでやってきたこと、身につけたことはなにか
を同時に見ながらすすめてきました。すなわち、未来と過去です。振り返って不足しているのがあれば、これから身につけていく、この行ったり来たりの繰り返しが大切だと思います。

ある程度肉付けできたら、価値を高める

ただ、筋肉がつくだけだと片手落ちです。なぜかというと筋肉が多いだけだとどこにでもいるから。ここで、存在自体の価値も高めることを行うと良いと思います。よく「掛け算」といいますが、この時点で私は10年務めた会社をやめて、新しいフィールドで働きだします。不動産メディアを運営する会社でした。理由としては、それまでのキャリアを振り返って、
・建築を学び建築に従事した6年間
・大学生向けマーケティングで、リアルandwebマーケティング、組織改革、新規事業開発
この2つを掛け算して、他にはあまりいない人材にアップデートしようとしたからです。
建築だけでもすごく多いし、マーケティングとかだけでもごまんといます。
ただし、建築の専門領域に従事して、別業界のto Cのマーケティングに従事したことがある人材ってどれだけいるんだと考えると、ほとんどいないのが現状です。なので、私の場合は過去を振り返って2つの領域のことを掛け算すると、より希少性が増すのでは?と考え実行したのです
この「掛け算」の話は、教育改革実践家 藤原和博さんが提唱されてる考え方です。こちらをよく読んでみて下さい。

スキル系や事業領域の軸は、開いて閉じるを繰り返すことで太くする

私はこの後、webマーケティング系の会社でも働き、今は雑誌媒体やwebメディアを運営する会社にいます。これは、開いて閉じるを繰り返しています。開くは、スキルや業種/業界を広げつつ、少しずつやれることを広げて、そこから専門性として身につけられるようにとにかくやりきって、また、いろいろなことを掛け算して、キャリアとしての希少性を高めることと繰り返しています。やったことがない、知らない業界へのチャレンジはまいかいヒヤヒヤしならがやってますが、それをやらないと世界もスキルも広がりません。広げて身についたり業界がわかったりしたら、そこでやったことがどの業界で生きるのかを考えながら実行すると良いでしょう。

2軸でのキャリアとは、1つ目は価値観、2つ目はスキルでとらえる

今回の連載のテーマは「2軸で考えるキャリア論」ということでお話してきました。これまでのお話をまとめると、価値観としての軸はぶらさずに、スキルを少しずつ広げていって、希少価値を上げていこうということです。価値観だけでも言うだけになりますし、スキルだけでもこんどは汎用人材に陥ってしまいます。何が自分として大事なのか、社会に対して何で貢献したいのかを明確にして、他の方よりも選ばれる、他の方より貢献できる人材になることを念頭に日々の業務にあたると良いと思います。今回の連載はこれで終わりです。ありがとうございました!
北野 博俊(Hirotoshi Kitano)
建築構造設計から教育系人材、不動産ベンチャーを経て株式会社ベーシックにてマーケティング部立ち上げを経験。現在、株式会社RRデジタルメディア執行役員、また、傘下の株式会社fluxusにて執行役員、株式会社sotokoto onlineにて取締役及びオンラインディレクター、グループ全体のデジタルシフト、新規事業推進を担当。
◆twitter: https://twitter.com/hirotoshikitano
◆note: https://note.com/kitano_h

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