「誰と出会うか」が、ビジネスの運命を左右する──。2026年4月7日、川崎市のNEC玉川事業場に誕生した「NEC Innovation Park」は、単なる最新オフィスではありません。約4,000人の専門家が集い、AIが人と人を結びつける「知の創造の場」です。産学官のトップが顔を揃えた開所式は、ここが日本のイノベーションを再加速させる「ソーシャル・ハブ」になることを予感させました。
「吹き抜けの階段」と「AIマネージャー」。偶然の出会いを必然に変える空間設計
NEC Innovation Parkのコンセプトは、経済学者シュンペーターが提唱した「新結合」です。組織の壁を越え、異質な知が混ざり合うことで変革を生むために、建築とテクノロジーの両面から緻密な仕掛けが施されています。
地域と組織を溶かす「開放型」ガバナンスとAIによる共助の形
この拠点の社会的な意義は、自社完結型ではなく「開かれた共創」を前提としている点にあります。11階・12階は社外パートナーに開放され、2階エントランスは地域住民も交流できる場に設定されています。これは、企業が地域社会やアカデミアと「同じ目線」で課題に向き合う姿勢の現れです。
特筆すべきは、社員同士やパートナーとのマッチングを支援する「AIコミュニティマネージャー」です。膨大な専門性を持つ4,000人の社員の中から、顧客の抽象的な課題に最適な「人」をAIが瞬時に導き出します。さらに、5階から12階まで続く巨大な吹き抜けと内階段は、デジタルでは解決できない「視線が合う」「立ち話が始まる」という身体的なコミュニケーションを誘発する設計。 AIという高度な「知」と、階段という身体的なコミュニケーションを促す「場」を掛け合わせることで、組織の壁を超えた「新結合」を誘発し、社会価値の創造を加速させる新しい共創の形を提示しています。
ワクワクする場に「人」が集い、化学反応が起きる。 NEC Innovation Parkは、効率化のためのDXを超え、人間同士の結びつきを最大化することで「社会価値」を創造する、次世代の社会インフラとしての役割を担おうとしています。
「AIアロマ」や「AIマネージャー」といった最新技術が、あくまで「人と人の対面コミュニケーション」を補完するために使われている点に、NECらしい人間中心のDXを感じます。 4,000人の天才たちが階段ですれ違い、AIに背中を押されて手を取り合う。そんな「ワクワク」から生まれるサービスが、私たちの明日を変えていくのだと確信しました。
詳しくは「NEC」公式ニュースリリースまで。レポート/DXマガジン編集部





















