「テレビを見る、イベントで感動する、推しを応援する」――私たちが日常で抱くそのピュアな感情が、そのまま巨大な経済の歯車になるとしたら?金融大手のSBIグループと、メディア大手のフジ・メディア・ホールディングスが手を組み、前代未聞の戦略的資本業務提携に向けた協議を開始しました。彼らが目指す、メディア・コンテンツと金融テクノロジーが高度に融合した「新時代の経済圏」のリアルに迫ります。
フジの「好き」とSBIの「金融・Web3」が合体。異次元のコングロマリット構想
SBIホールディングス、SBIネオメディアホールディングス(以下、SBI NMH)、および株式会社フジ・メディア・ホールディングス(以下、FMH)は、2026年6月26日、メディア・コンテンツ領域における戦略的業務提携の実現に向けた協議・検討を開始したと発表しました。
この提携の核となるのが、SBIグループが推進する「ネオメディア戦略」と、FMHグループの新中期経営計画で掲げられた経営ビジョン「好きでつながる明日をともに」の融合です。ファンがコンテンツやIP、タレント、リアルイベントに対して抱く「共感」「信頼」「熱狂」といった感情を起点に、継続的な参加、購買、応援、投資、そしてコミュニティ形成へと繋げる新たな経済基盤、通称「感情経済圏」の共同構築を目指しています。
スーパーアプリからWeb3まで!現在協議が進む「5大連携領域」
単なる番組のスポンサーシップや広告出稿にとどまらない、両グループが持つ事業基盤やデジタル技術をフル活用した立体的な協業の可能性について、主に以下の5つの領域で検討が進められています。
- ① コンテンツ・IP関連領域における投資・事業開発 「SBIネオコンテンツファンド」への出資可能性も含め、有望なIPやコンテンツ開発における投資・事業開発面で両グループの知見を融合。
- ② リアルイベント・地域活性化領域における連携 フジテレビなどが誇る大型イベントの企画制作ノウハウと、SBIの金融機能、SNSマーケティング、タレント活用などを掛け合わせる。地方でのイベントから地域消費、コミュニティ形成をシームレスに創出。
- ③ スーパーアプリ「SBI金融エージェント」との統合 SBIが開発を進める金融スーパーアプリに、フジグループのエンタメやイベント、教育・ライフスタイルコンテンツをシームレスに接続。日常的に楽しみながら学び、参加できる新しいユーザー体験を創出。
- ④ 広告・マーケティング領域での連携 テレビ・配信・SNS・リアルイベント・金融顧客接点を横断。SBI NMHの持つインフルエンサーネットワーク等も組み合わせ、IPの認知からファン化、マネタイズまでを一気通貫で最大化する。
- ⑤ コンテンツ・IPのST(セキュリティトークン)化を含む新たな流通形態 ブロックチェーンやデジタルアセットの知見を活かし、コンテンツやIPをST化。ファンや投資家が直接プロジェクトの資金供給に参加でき、クリエイターに適正に収益が還元される次世代のWeb3モデルを模索。
これまで個別に完結していた「メディアでの消費(楽しむ)」と「金融・投資行動(貯める・増やす)」が、ブロックチェーンやスーパーアプリといったテクノロジーを介して完全に地続きになることで、IPを基軸とした全く新しいエコシステムの誕生が期待されます。
見解として、コンテンツを「消費して終わり」にするのではなく、ファンの熱狂をWeb3(セキュリティトークン)やスーパーアプリを介して資産化・投資へと循環させるアプローチは、メディアと金融の垣根を完全に消滅させる究極のエンタメDXです。
詳しくは「SBIホールディングス株式会社」および「株式会社フジ・メディア・ホールディングス」の公式発表ページまで。 レポート/DXマガジン編集部 戸田






















