電気代の高騰が家計を直撃する中、あなたは電力会社を切り替えましたか。自由化から10年が経ちますが、実は「大手電力会社への根強い信頼」を感じさせるユーザー意識が明らかになりました。変更を経験した人は3割弱にとどまり、今後の契約先には大手を望む声が圧倒しています。選択の裏に潜む、安心感と本音に迫ります。
安さよりも安心?マイボイスコム調査が明かす選択の実態
インターネット調査サービスを提供するマイボイスコム株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:清水慎太郎)が、2026年6月1日~7日にかけて第5回目の調査を実施しました。テーマは「電力・ガス自由化」についてです。10,934名から得られた回答によると、2016年4月の電力自由化以降に大手電力会社から新電力会社へ変更したことがある人は29.4%でした。これは全体の3割弱にとどまる数字です。地域別で見ると、関東では4割弱、北海道や近畿では3割強と地域差が見られます。一方で、現在契約している会社の中で料金プランのみを変更した経験を持つ人はわずか5.3%にすぎませんでした。多くのユーザーが、従来の契約枠組みを維持している様子が伺えます。
現在、新電力会社を契約している利用者がその会社を選んだ一番の理由は、電気料金の安さです。47.9%が「料金が安くなること」を挙げ、34.6%が「セット割引」の存在を挙げています。しかし、今後の契約意向に目を向けると、意外な結果となりました。実に40.8%もの人が「大手電力会社と契約したい」と回答したのです。この大手への志向は、高い年代層や東北、北陸、中国、四国、九州の各地域で特に顕著です。これに対し、今後「新電力会社と契約したい」と答えた人は13.4%にすぎません。新電力の利用者ですら「今後も新電力を選びたい」とする人は4割弱にとどまり、約45%が「どちらともいえない」と態度を保留している実態があります。
2017年4月に始まったガス自由化についても、同様の慎重な傾向が見られます。ガス使用者のうち、自由化後にガス会社を変更した経験がある人は14.1%でした。また、料金プランのみを変更した人は5.2%にすぎません。東北、北陸、中国、九州の各地域では、「会社やプランを変更していない」とする回答が約8割に達しています。今後契約したいガス会社としても、「従来の都市ガス会社」が40.3%と大半を占めました。これに対して、新規参入の都市ガス会社を望む人は6.7%にとどまっています。供給の安定性やインフラとしての信頼性を何よりも重視するユーザー心理が、電力とガスの双方で共通していると言えます。
見解として、電力・ガスの自由化が進んでも大手の安心感を重視する傾向は、デジタル技術(ディーエックス)の導入による便益だけでは人々の信頼を容易に移行できないことを示しています。 企業が新たなデジタルサービスを浸透させるためには、単に安さを訴求するだけでなく、インフラとしての信頼性と安心感をいかに可視化して伝えるかが極めて重要です。
詳しくは「マイボイスコム株式会社」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部






















