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みずほ、機密データを守りながらAIエージェント活用へ。情報収集や資料作成を安全に自動化

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株式会社みずほフィナンシャルグループは、NVIDIAの製品・サービスおよび技術的知見を活用し、金融機関向けAI活用基盤の高度化に向けた検討を開始しました。検討は、生成AIの研究開発と推論検証を支えるオンプレミスGPU環境の整備と、AIエージェントを安全に実行・管理する仕組みの両面から進められます。機密性の高い情報を適切に保護しつつ、社員が利用するAIエージェントの業務範囲を段階的に拡大し、情報収集や文書作成、分析、開発支援などの高度化をめざす方針です。背景には、金融機関における生成AIとAIエージェント活用の拡大に伴い、データ保護や法令・規制、監査性、実行環境の統制が不可欠になっている実情があります。みずほはNVIDIAの支援を得て、統制要件に適合した形でAI活用を広げるための技術的論点を体系的に整理します。結果として、研究開発から業務適用までを見据えた安全で信頼されるAI基盤づくりを推進します。

背景と目的 金融機関に求められる統制とAI活用の両立

生成AIとAIエージェントは、情報収集や文書作成、照会対応、営業支援、審査やモニタリング、システム開発支援まで幅広い業務での活用が見込まれています。一方で、金融機関では機密データの保護、法令・規制・社内ルールへの適合、利用状況の監査性、実行環境の権限統制が必須要件です。今後は、メールやチャット、業務システムの通知、定期イベントを契機としてAIエージェントが継続稼働し、自律的に情報収集や文書作成、確認依頼、処理実行を支援するユースケースの拡大が想定されています。こうした運用を成立させるためには、機密情報を外部に出さず、エージェントの権限や接続先を制御し、実行履歴を確認できる環境が不可欠です。みずほは、オンプレミスGPUとセキュアなエージェント実行環境の双方から、金融機関にふさわしいAI基盤の適切性と信頼性を検討します。目的は、厳格な統制の下での活用拡大と、業務生産性の向上の両立にあります。

取り組みテーマ1 NVIDIA DGX B200導入とGPUクラスタ構築の技術検討

みずほはオンプレミスGPU環境の強化として、NVIDIA DGX B200の導入を進めます。同環境で、研究開発中のみずほLLMを含む生成AIモデルの学習、評価、改善、推論検証を実施し、ユースケース実証に向けた研究開発環境を整備します。将来の活用拡大や推論需要増に備え、複数GPUサーバーを連携させるGPUクラスタ構築に関する検討も実施します。検討の観点は、推論を含むAIワークロード、ネットワーク、ストレージ、LLMOps、セキュリティ、運用管理、拡張性など、実利用を支える計算基盤としての要件全般です。これにより、クラウドとオンプレミスを適切に組み合わせ、用途や機密性、性能、コストに応じて計算資源を選択・活用できるAI活用基盤の実現をめざします。DGX B200はBlackwell GPUを8基搭載し、第5世代NVIDIA NVLinkにより大規模LLMの学習や推論を効率的に実行できる設計です。段階的な導入と設計検討によって、研究から業務適用までの移行を支える体制を整えます。

取り組みテーマ2 NVIDIA NemoClawでセキュアなAIエージェント実行を検証

みずほはNVIDIA NemoClawを用い、金融機関でAIエージェントを安全に利用するための実行環境について技術検証を進めます。検証では、社内データや業務システムとエージェントが連携する前提で、実行環境の隔離、データ保護、ネットワークアクセス制御、権限管理、実行履歴の確認などの論点を確認します。さらに、研究開発中のみずほLLMを含む生成AIモデルとの連携を検証し、社内文脈に即したエージェント活用の可能性を評価します。NemoClawは、NVIDIA Nemotronのオープンモデルとオープンハーネス、NVIDIA OpenShellセキュアランタイムを活用したエージェントの安全な実行と管理のためのリファレンスブループリントのコレクションです。OpenShellによる実行環境の隔離やネットワークアクセス制御により、企業内のセキュリティやガバナンス要件に配慮した運用を支援します。みずほはこれらの検証を通じ、機密性の高い領域でも安全性と拡張性を両立したエージェント運用の実現をめざします。

今後の展望 みずほLLMと社内システムの安全連携による業務高度化

将来的には、みずほLLMを含む生成AIモデルを機密性の高いデータや社内システムと安全に連携させ、統制を確保しながらAIエージェントの活用領域を拡大する方針です。これにより、社員がエージェントを業務の伴走者として活用し、情報収集、資料作成、分析、開発支援などの効率化を図る環境づくりを進めます。社員一人ひとりの専門性を拡張し、対話や付加価値の高い業務に時間を振り向けることで、提供価値の向上につなげる考えです。みずほはAIを重要な経営基盤として位置づけ、国内外の先進的テクノロジーパートナーとの連携を通じて、安全で信頼されるAI活用のモデルケース創出をめざします。なお、本取り組みは現時点で検討および技術検証を目的とし、具体的なサービス提供時期や対象業務、導入範囲などは今後の検証結果を踏まえて決定されます。検証の進展に合わせ、研究開発から業務適用への橋渡しが段階的に進む見通しです。

みずほフィナンシャルグループの概況とDX情報発信

みずほフィナンシャルグループは「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスに掲げ、銀行、信託、証券などの各グループ会社が一体となって総合的な金融サービスを提供しています。デジタルやサステナビリティ分野にも注力し、社会・経済の変化に寄り添いながら新たな価値創造に取り組んでいます。DXの取り組みについては、情報発信メディア「MIZUHO DX」で各種事例が紹介されています。代表者は執行役社長の木原正裕で、本社所在地は東京都千代田区大手町一丁目五番五号です。グループは、AIを単なる効率化ツールではなく、専門性の拡張と提供価値向上を支える基盤と捉え、引き続きパートナー連携を通じた取り組みを進めます。AI活用基盤の高度化が進めば、厳格な統制要件を満たしながらの実装モデルとして、金融業界全体への示唆をもたらすことが期待されます。

詳しくは「株式会社みずほフィナンシャルグループ」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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