水温15℃以下を保てる時間が、普通のプラボトルの約2倍になったという。タイガー魔法瓶が開発中の「アルゴン断熱ボトル」は、窓ガラスの断熱にも使われるガスを内部に閉じ込めた透明ボトルだ。国際大会でのテスト運用では、選手たちからどんな声が上がったのか。
プラでもステンレスでもない、第三の選択肢
タイガー魔法瓶が、住宅の窓ガラスなどに使われる「アルゴンガス」を樹脂の二重構造に充填した新しいマイボトル「アルゴン断熱ボトル」を開発した。
マイボトル市場はこれまで「手軽なプラスチックボトル」と「高機能なステンレスボトル」が主流だったが、同社はその中間に位置する、中身が見える安心感と適度な保冷力を両立する製品として本製品を位置づけている。
最大の特長は独自の「アルゴンガス断熱技術」。ガスバリア層を持つ新開発樹脂を採用し、空気より熱伝導率の低いアルゴンガスを二重構造の間に長期間封じ込めることで、保冷性能を高めている。
保冷時間は約2倍、重さは約275g

自社測定によると、室温35℃の環境で4℃の冷水を満たした場合、水温が15℃に達するまでの時間は、一重のプラスチックボトルが約75分だったのに対し、本製品は約160分。単純計算で約2倍以上、冷たさが持続する結果になった。
本体は透明で、残量や水分補給のペースが一目で分かる仕様。二重構造とアルゴンガスの効果で、冷たい飲み物を入れても結露が大きく抑えられるという。1,000mLサイズで重量は約275gと軽量で、ふた・本体ともにリサイクル可能な素材で構成されている。
開発中の製品は、2026年7月11日開催の国際ピックルボール大会「KINTO APP ASIA Qualifier Series UTSUNOMIYA 2026」で、出場選手にプロトタイプを提供する形でテスト運用された。

コート脇に置かれた透明なボトルの評判
大会に出場した国内選手6名・海外選手4名の計10名にアンケートを取ったところ、今後の利用意向は全員が「ぜひ使いたい」「機会があれば使いたい」と回答した。「透明感とクールな色合い」「軽くて冷たさも保たれていた」という声のほか、「日常使いや他のアウトドアでも使いたい」という意見も出たという。
一方で「飲み口の大きさ」や「容量をもっと多く」といった改良を求める声も出ており、それらのフィードバックを踏まえて製品化に向けた調整が進められている段階だ。
プラスチックとステンレスの間、という切り口は言われてみれば確かに空白地帯だったのかもしれない。2027年度の発売を目指すとのことで、店頭に並ぶまでにはもう少し時間がかかりそうだ。






















