埼玉県草加市は、個人情報や機密情報を確実に守る体制のもとで生成AIを活用するため、オンプレミス型生成AIサービス「Sovereign GaiXer」の導入を開始しました。提供は株式会社FIXERで、全国の自治体として初の導入事例です。草加市はこれまでもAI OCRやAI翻訳、AI窓口案内、AIテキスト化ツールに加え、用途に合わせた3種類の生成AIサービスを全庁で運用してきました。一般的な生成AIの利用ではパブリッククラウド上での情報漏洩リスクに配慮し、個人情報の入力を禁止していたため、コア業務での活用に制約がありました。今回、庁内に閉じた環境でAI処理を完結できる体制を整えることで、この制約の解消を図ります。
情報漏洩リスクを排除する庁内完結型の仕組みと導入効果
Sovereign GaiXerは日本語対応ソフトウェアと専用筐体を一体で提供する生成AIアプライアンスです。社内データをインターネットに送信せず本体内で処理が完結し、手のひらサイズの本体が出荷後1〜2営業日で届き、導入初日から利用開始できます。一般的なオンプレミス構築に比べ短期間でセキュアな環境を用意でき、買い切り価格のため生成回数や利用量に応じた追加課金はありません。最大1000TOPSのAI処理性能により、大規模モデルの学習や推論を高速に実行し、市役所全体での幅広い利用を支えます。導入により、個人情報を含む会議録作成や、機密データを基にした計画策定、内部規程の素案作成といった、従来は生成AIの利用を制限していた業務でも安全に活用可能になります。
今後の展望と支援体制
株式会社FIXERは、草加市のあらゆる分野の業務でセキュアな生成AI活用を進め、さらなる業務効率化と行政サービスの向上につながる改革を支援するとしています。FIXERは2009年創業で、Microsoft Azureの国内展開初期から企業や官公庁、自治体の基幹システムを支えてきた実績を有します。自社開発の生成AIサービス「GaiXer」に加え、閉域ネットワーク内で完結する「Sovereign GaiXer」を提供することで、クラウドからオンプレミスまで柔軟な選択肢を提示しています。テクノロジーにより業務負荷を軽減し、価値創出に集中できる環境の実現を目指す姿勢が示されています。今後も草加市における活用領域の拡大を通じ、全庁的な業務改革の定着が期待されます。
詳しくは「株式会社FIXER」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















