近年、市街地を含む生活圏でクマの出没が増え、人身被害も報告されています。まず出会わないことが最重要であり、生活圏でも山林でも基本は同じです。クマを寄せ付けない管理として、放置果実や農作物残さ、生ゴミ、コンポスト、塗料、有機肥料、燃料など誘因要因の屋外放置を避け、管理できない果樹は伐採も検討します。草むらや藪は移動経路になりやすいため、刈払いで見通しを確保します。畑や果樹園では、ワイヤーの高さや間隔に配慮した電気柵が有効です。不意の遭遇を避けるため、クマ鈴やラジオで継続的に音を出し、複数人での会話も組み合わせますが、生活圏に繰り返し出没する個体には効果が限定的な場合があるため、足跡や物音に注意して早期に気付く行動が重要です。
外出前は経路や目的地周辺の出没情報を確認し、情報がある場合は不要不急の外出を控える判断が最善です。やむを得ない場合は早朝や夕方を避け、徒歩移動も控えます。出没範囲が広がっており、散歩道や通勤通学路でも報告があります。注意喚起があっても散歩を続け襲われた事例が示されており、「いつもの道」でも油断は禁物です。遭遇時はクマを見ながら静かにゆっくり移動し、大声や投石、背を向けて走る、荷物を置いて逃げる行為は避けます。近くに電柱や木、車などの遮蔽物があれば間に挟み、車内や屋内など安全な場所へ避難します。クマ撃退スプレーは寄せ付ける目的ではなく、目の前に迫った場面で目や鼻に向けて使用するため、携行時は事前に操作方法を確認し練習しておきます。
国や都道府県、地域は連携して、地域個体群ごとの適正個体数や捕獲目標数の精緻化に向けた個体数調査を進め、結果に基づき地域の実情に合わせた科学的対策を実施します。人とクマのすみ分けを進めるため、エリアを三つに区分する取組が示されています。クマの生息エリアは自然環境を保護し、人とクマの境界エリアでは藪の刈払い、放任果樹の管理、電気柵の設置を実施します。人が生活するエリアは人の活動を優先し、クマをエリア内から排除します。目撃や遭遇時はまず安全を確保し、場所や時間、移動方向などを分かる範囲で整理し、出没地域の自治体または管轄警察署に連絡します。日常の環境管理と情報収集、遭遇時の落ち着いた行動を徹底することが、安全確保と共存の礎になります。
詳しくは「内閣府政府広報室」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















