NTTドコモと医療法人社団生和会は2026年10月8日、手指に麻痺のある患者を対象に、リハビリの実施状況や回復の変化をデータで可視化し、一人ひとりに適した訓練内容の実現を目指す実証実験を発表しました。2026年12月1日から、広島県福山市の福山リハビリテーション病院で実施する予定です。
高齢化に伴いリハビリの需要が高まる一方、医療現場では人材不足や、患者が自主的に行う訓練の状況を把握しにくいことが課題となっています。
人工筋グローブで手指の動きを支援、回復状況をデータで把握
実証では、ドコモの人間拡張技術「FEEL TECH」と、広島大学の研究成果を活用した「パワーアシストミラーセラピーシステム」を組み合わせます。
麻痺していない側の手指の動きをカメラで計測し、そのデータをもとに、麻痺側に装着した人工筋グローブが動作を支援します。
訓練時の関節角度や可動域、動作の一致度、実施回数などをドコモの「人間拡張基盤」に蓄積。過去の記録や回復段階ごとの目安と比較し、グラフなどで可視化します。
理学療法士や作業療法士は、これらのデータを患者の状態把握や訓練内容の検討に活用します。さらに、回復状況に応じた訓練内容やアシスト量の調整についても検証します。
両者は2027年度以降に実証結果を分析し、個別最適化されたリハビリプログラムの実用化を目指します。
見解として、今回の取り組みは、医療従事者の経験や観察に加えて、身体の動きをデータとして蓄積・分析することで、リハビリの判断を支援する医療DXの一例です。患者自身も回復の変化を確認できるようになれば、継続的な訓練への意欲向上につながる可能性があります。デジタル技術が専門職の判断をどう支え、個別化された医療を実現するかが注目されます。
詳しくは、NTTドコモおよび医療法人社団生和会の2026年10月8日付発表をご確認ください。レポート/DXマガジン編集部





















