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コラム

DXの主役は、デジタルではない。「変革する人」だ

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今回から、「週刊SUZUKI」は「週刊SUZUKI 2.0」として新しくスタートします。
これまでDXを中心に、企業やビジネスの変化について発信してきました。

しかし、AIが急速に進化し、企業だけでなく、私たち一人ひとりの仕事や生き方まで大きく変わろうとしている今、DXだけを見ていては、この変化の本質を捉えられないと感じています。そこで「週刊SUZUKI 2.0」では、DXやAIはもちろん、経営、社会、人、働き方などにも視野を広げます。

テーマは、「変化を読み、変革を考える。」

私自身の経験も交えながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。その第1回に考えたいのが、「DXの主役は誰なのか」ということです。

デジタル化して、本当に会社は変わったのか

DXという言葉が使われるようになって、ずいぶん時間が経ちました。多くの企業がシステムを刷新し、クラウドを導入し、データを活用し、最近では生成AIにも取り組んでいます。

しかし、私は以前から一つの違和感を持っています。

デジタル化が進んでいるのに、会社そのものは本当に変わっているのだろうか。

新しいシステムを導入しただけでは、会社は変わりません。どれほど優れたテクノロジーを導入しても、それを使う人の考え方や仕事の進め方が以前のままであれば、会社は変わらないからです。逆に、大きなシステム投資をしなくても、「今までのやり方を変えよう」と本気で動き出す人が一人現れると、組織は少しずつ変わり始めます。

本当に重要なのは「D」ではなく「X」

DXの「D」はDigitalですが、本当に重要なのは「X」、Transformationです。そしてTransformationを起こすのは、テクノロジーではありません。人です。

だから私は、DXの主役はデジタルではなく、「変革する人」だと考えています。

「変革する人」は、どこにでもいる

変革する人とは、経営者だけではありません。

現場で「この仕事は本当に必要なのか」と疑問を持つ人。
お客様の声を聞いて「もっと違うやり方があるのではないか」と考える人。
AIを使って仕事を楽にするだけではなく、「この仕事そのものを作り直せないか」と考える人。

そういう一人ひとりの小さな変化が、やがて会社の大きな変革につながっていきます。

変革するのは、自分自身から

もちろん、変革には痛みも伴います。今まで正しいと思っていたものを疑い、時には自分自身の成功体験さえ手放さなければなりません。だから難しい。

しかし、AIの登場によって、世の中の変化はさらに速くなっています。これから企業に求められるのは、変化を避けることではありません。

変化を読み、自ら変わり続ける力です。

だから、「週刊SUZUKI」も変わります。

「週刊SUZUKI 2.0」では、私が正解を一方的にお伝えするのではなく、世の中で起きている変化を見ながら、「では、人と企業はどう変わるべきなのか」を皆さんと一緒に考えていきます。

変化の時代だからこそ、問い続ける。それを「週刊SUZUKI 2.0」の新しいスタイルにしたいと思います。

最後に、皆さんに一つ問いかけます。

あなたは、デジタルを導入していますか。
それとも、本当に会社を変えようとしていますか。

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
富士通、ソフトバンクを経て99年に現セブンネットショッピングを設立。セブン&アイHLDGS.取締役執行役員CIOとしてグループのデジタルトランスフォーメーションを推進。17年にデジタルシフトウェーブを設立し現職。日本オムニチャネル協会会長等も務める。

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