北九州市は2026年度の組織改正で「○○推し課」を新設すると発表しました。武内和久市長は26日の定例記者会見で「好きの熱量を都市の活力に変えていく」と述べ、ポップカルチャーなどを対象に、推し活をツーリズムやにぎわい、地域企業の商品づくりにつなげる考えを示しました。新課は観光戦略を担当する都市ブランド創造局内に設置し、課長を含む5人で構成します。このうち1人は兼務とし、体制を機動的に運用します。北九州市は24年度に「Z世代課」、25年度に「すしの都課」を立ち上げており、今回が第3弾となります。ターゲットを明確に据えた組織づくりを継続し、都市ブランドの向上を図ります。
同市は2014年から「北九州ポップカルチャーフェスティバル」を開催してきました。人気声優らのステージやコスプレを楽しめるイベントとして定着しており、推し活の受け皿となる土台があります。JR小倉駅北口のアニメや漫画の商業施設「あるあるCity」には、市営の漫画ミュージアムが入居しています。これらの既存資産と新課の取り組みを掛け合わせることで、来訪動機の強化や周遊促進につながることが期待されます。市は新たな消費行動として注目される推し活を、地域のにぎわいと産業振興に結びつける方針です。都市ブランド創造局内での連携により、施策の具体化と発信強化を進めます。
同日の会見では、平成筑豊鉄道が運行する観光列車「門司港レトロ観光線」について、市が継続を目指して協議していくことも明らかにしました。門司港レトロ観光線は北九州市が線路や設備を保有する上下分離方式で2009年に開業しました。年間約11万人が利用する一方で、同市は運行補助や維持補修費として年2200万円を支援しています。協定は年度ごとに更新しており、2026年度の運行継続は決まっているとしています。新課の設置と観光線の継続に向けた協議を通じて、都市のにぎわい創出を複合的に進める姿勢を示しました。今後の具体的な取り組みや連携の広がりが注目されます。






















