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倒産ラッシュの正体!後継者難が461件の過去最多で日本を飲み込む現実

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事業は黒字でも、引き継ぐ人がいなければ続きません。2025年度の「後継者難」倒産が過去最多の461件に達しました。円安起点の物価高、人手不足、人件費上昇がのしかかる中、経営の最後の砦となる後継者不在が深刻化しています。5年連続で400件台という重い数字です。なぜ増え、どこで起きているのか。数字から現在地を整理します。

2025年度の論点 461件で最多更新 高齢化と構造変化が同時進行

2025年度の「後継者難」倒産は461件でした。前年度比1.3%増で、2013年度の調査開始以降で最多です。直近の最多だった2023年度の458件を上回りました。背景には円安による物価高、人手不足、人件費の上昇が並び、経営体力を削る中で後継者不在が致命打になっています。5年連続で400件台という持続的な高止まりも見逃せません。要因別では代表者の死亡が219件で7年ぶりに減少しましたが、構成比は47.5%と依然高水準です。体調不良は172件で15.4%増となり、死亡と体調不良の合計は391件で全体の84.8%を占めました。

資本金別では1千万円未満が293件で前年度比7.7%増となり、全体の63.5%を占めました。小規模企業ほど承継体制の脆弱さが表面化しています。形態別では破産が437件で1.8%増、構成比は94.7%でした。再生局面へ移行できずに清算へ至るケースが大半です。産業別ではサービス業他が119件で29.3%増と伸びが目立ちます。建設業は96件で9.4%減、製造業は74件で3.8%減でした。サービス業の増加は、地域密着型の事業で代替人材の確保が難しい現実を示しています。代表者の高齢化が進むなか、第三者への譲渡を避ける志向も根強く、承継の選択肢が狭まっています。

金融機関やファンドはM&Aや事業承継支援を進めています。再生の選択肢として機能しつつも、譲渡への心理的な抵抗から支援が十分に届かない局面もあります。このため、経営者に寄り添う支援や廃業支援の重みが一段と増しています。倒産動向の把握においては、人手不足関連の倒産の中から後継者難を抽出した集計である点が重要です。対象は負債1,000万円以上で、年度は4月から翌年3月までの計数です。定義を踏まえることで、数値の意味合いを正しく理解できます。地域差や個別事例に関する追加情報は示されていません。

見解として、最多更新は偶発ではなく、構造要因の累積を示すサインです。承継の早期可視化と選択肢の事前検討が、倒産回避の現実的な一手になります。

詳しくは「東京商工リサーチ TSRデータインサイト」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部

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