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自分の知らない知識や経験との出会いを楽しみ成長する

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人の成長には行動が不可欠ですが、行動するだけでは成長は見込めません。行動を成長に結び付けるにはどんな工夫が必要か。行動したときに何を思えばよいのか。成長に大きく寄与する行動の本質について考えます。【週刊SUZUKI #72】

人が成長するための第一歩となるのが「行動力」です。積極的に行動することで、人は一回りも二回りも成長します。まったく行動しない人と比べて、より大きく飛躍することができるのです。

ただし、やみくもに行動すればいいわけではありません。行動したことで何を感じたのか、どう思ったのかを常に意識します。行動に思慮深さを加えることで、自分の立ち振る舞いに意味を持たせるようにします。この意味が教訓となり、次回以降のあなたの行動を支えます。

さらに大切なのが「楽しさ」です。行動したときに楽しいと思えたかどうかが、成長に大きく左右します。もし行動しても「つまらない」「何とも思わない」と感じたのなら、その行動は成長に直結するとは必ずしも言えません。

もっとも楽しいと感じるかどうかは、人の気持ち次第です。周囲がつまらないと思っても、その人にとっては楽しいことは多々あります。行動したことをどう楽しむかを探り、より魅力的な行動へと昇華させることが大切です。

では具体的にどう楽しむべきか。答えの1つとなるのが「学ぶ喜び」です。これまで知り得なかったことや初めて経験したことは、人に大きな喜びと楽しみをもたらします。初めての知識や経験をどれだけ得られるかが、楽しさを何倍にも膨らますカギを握っているのです。

行動は自分の工夫次第でいくらでも楽しいことに変えられます。つまらないと思っているなら、あなたの工夫が足りないのかもしれません。自分の意志を伴わない行動なのかもしれません。最初から楽しいかどうかを決めつけず、「自分の手で行動を楽しくするんだ」という姿勢で臨むことが大切です。

仕事では辛さや苦しさを伴う行動が多々あるでしょう。それらを自分で工夫し、乗り越えたとき、行動は必ず楽しくなります。何ものにも代えがたい達成感も得られます。「仕事は楽しいもの」と必ず思えるようになります。「面白そう!」と感じられるようになったとき、あなたはすでに成長しているのです。

筆者プロフィール

鈴木 康弘
株式会社デジタルシフトウェーブ
代表取締役社長
1987年富士通に入社。SEとしてシステム開発・顧客サポートに従事。96年ソフトバンクに移り、営業、新規事業企画に携わる。 99年ネット書籍販売会社、イー・ショッピング・ブックス(現セブンネットショッピング)を設立し、代表取締役社長就任。 2006年セブン&アイHLDGS.グループ傘下に入る。14年セブン&アイHLDGS.執行役員CIO就任。 グループオムニチャネル戦略のリーダーを務める。15年同社取締役執行役員CIO就任。 16年同社を退社し、17年デジタルシフトウェーブを設立。同社代表取締役社長に就任。他に、日本オムニチャネル協会 会長、SBIホールディングス社外役員、東京都市大学特任教授を兼任。

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