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EV充電が“電力を支える側”に 日本初、GOが需給調整に参入し電力網安定化へ

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GO株式会社は、2026年4月から電力の需給調整市場に参入し、電力アグリゲーション事業を開始しました。モビリティ領域で培ったAI技術を活用し、国内で初めてとする複数拠点のEV充電量を束ねた調整力の供出を実現しています。調整力は、周波数制御や需給バランスの維持に用いられる電力系統の重要な資源であり、再生可能エネルギーの拡大とともに必要性が高まっています。GO株式会社はリソースアグリゲーターとして、MCリテールエナジー株式会社をアグリゲーションコーディネーターに据え、市場への供出スキームを構築しました。開始時点で230基を超えるEV充電器を対象に、電力系統に負荷がかかるタイミングで遠隔制御を行い、一つの調整力として束ねて供出します。供出された調整力は送配電事業者により電力安定供給に活用されます。

複数拠点のEV充電を群制御 技術基盤はモビリティとGXの融合

GO株式会社は、GX領域で構築した充電マネジメントシステムと、タクシーアプリ『GO』で磨いたAIマッチング技術を電力領域にも適用しました。分単位で変動する電力需要に合わせ、複数拠点に設置されたEV充電器を遠隔で群制御し、調整力として束ねる仕組みを開発したとしています。充電計画の最適化や需要側の柔軟性を引き出す制御により、分散したリソースを統合的に運用できる点が特長です。対象のEV充電器は、GO株式会社が自社のEV充電サービス提供のために設置した設備であり、運用実態に即した制御が可能です。モビリティと電力を横断する技術応用は、需給調整の高度化に寄与すると位置づけられています。なお、今回の取り組みはNEDOのGI基金事業の研究開発成果の一部を活用しています。

需給調整市場への供出スキーム MCリテールエナジーと連携して展開

日本の電力市場では、再生可能エネルギー比率の上昇に伴い、周波数維持や需給の平準化に資する調整力の価値が高まっています。GO株式会社はリソースアグリゲーターとして、MCリテールエナジー株式会社を介して需給調整市場に調整力を供出します。電力供給の安定性確保が求められるタイミングで、接続中のEV車両の充電量をコントロールして系統負荷を調整します。開始時点の対応充電器は230基を超え、今後も順次拡大が予定されています。分散配置された充電器をひとつの調整力として束ねる点が特長で、送配電事業者による実需への活用が前提となります。複数拠点の統合制御は国内で初めてとされ、電力市場における新たな需要側リソースのモデルケースとなります。需給ひっ迫時の迅速な応答に向けた制御ロジックの運用が期待されます。

全国展開と蓄電池の活用へ 東京電力管内から順次拡大

展開エリアは当初、東京電力管内で開始し、その後他エリアへ順次拡大する計画です。将来的には蓄電池もリソースに組み込み、供出可能な調整力を増やす方針です。EVの普及に合わせて充電インフラの整備を進めるとともに、車載蓄電池の再利用による蓄電池システムの構築も計画されています。用地開拓を進めながらサーキュラーエコノミーの実現を目指し、パートナー企業の参画も広く募集しています。分散型の蓄電リソースを統合し、地域単位での需給安定化と脱炭素化の両立に資する運用体制を整える計画です。供出規模の拡大は、再エネ主力化に向けた系統柔軟性の確保に寄与すると位置づけられます。企業連携によるリソース拡大が、需給調整市場の機能強化に直結します。

GO株式会社の事業基盤 モビリティからエネルギーまでを横断

GO株式会社は「移動で人を幸せに。」をミッションに、モビリティ関連事業を核に多様なサービスを展開しています。タクシーアプリ『GO』や法人向け『GO BUSINESS』、交通事故削減支援『DRIVE CHART』、脱炭素サービス『GX』、人材採用プラットフォーム『GOジョブ』、タクシーメディア『TOKYO PRIME』などを提供しています。テクノロジー活用を前提とした開発体制を強みとし、協働パートナーとの共創を通じた社会課題の解決を掲げています。本社所在地は東京都港区で、設立は1977年8月です。今回の電力アグリゲーション事業の開始は、モビリティで培ったデータ活用と制御技術をエネルギー領域へ拡張する取り組みの一環です。社会インフラの安定化と脱炭素化の両立に資する事業展開を進めていく方針です。

詳しくは「GO株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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