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山手線から徒歩5分、日本初の“AI特化型”巨大拠点が誕生へ。ドコモビジネスが都心に液冷サーバー専用データセンターを建設。超低遅延ネットワークで「フィジカルAI」を加速

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生成AIの普及により、AI活用は効率化の段階から企業のコア業務や専門業務、さらに車やロボットと連携するフィジカル領域まで広がっています。NTT株式会社、株式会社NTTデータグループ、NTTドコモビジネス株式会社は、この急速な拡大を背景に、最適な計算リソースやネットワーク、電力、セキュリティを統合的に提供するAIネイティブインフラ「AIOWN」の展開を発表しました。AIのワークロードが学習中心から推論中心へと移行する中で、推論需要の大幅な拡大が見込まれる現状に対応する取り組みです。GPUの高密度化による発熱や消費電力増大、分散設置された拠点間の低遅延通信、機微データ取り扱いにおけるデータ主権への配慮など、従来以上に高度な要件に応える基盤としています。AIOWNはエッジを含む柔軟なインフラ設計と、用途に応じた最適配置で運用を一体化することを目指しています。企業活動や社会インフラへのAI組み込みを見据えた、実装段階の要求に合わせた拡張が示されています。

NTTグループは、国内データセンターの展開で47都道府県に160拠点以上を運営し、安定した電力供給と低遅延で安全な環境を提供しています。継続的な投資により国内データセンター市場でシェアNo.1を確立しており、全国カバレッジを生かした近接配置や冗長構成に対応できる点が特徴です。さらに、AI向けGPUの高性能化に伴い、空冷から液冷への移行が求められる中で、サーバー内に冷却水を循環させる液冷方式をラック単位で提供可能としています。高性能GPUを複数台搭載したサーバーを1ラックに収容でき、空冷比で冷却用消費電力を最大60%削減できると説明しています。液冷方式対応設備はグローバルで250MWを提供するトップランナーであり、電力効率と高密度実装の両立により、拡大する推論処理の継続稼働を支えるインフラが強化されています。これらの取り組みにより、運用時の熱密度上昇に対する設計上の制約を抑えつつ、柔軟なリソース配置を可能にしています。

今後の計画として、国内のIT電力容量を現状約300MWから2033年度に約1GWへと3倍超に拡張する方針を示しています。需要に応じて複数拠点のGPUを柔軟に利用できるリソースマネジメント機能も順次拡張し、学習から推論、企業システムや社会インフラでの活用までを幅広く支えることを目指します。あわせて、NTTドコモビジネスは東京都心部で液冷標準の高発熱サーバー対応AIデータセンター建設を開始し、2029年度下半期のサービス提供開始を予定しています。本データセンターはJR山手線沿線の駅から徒歩約5分の立地で、機器導入や保守におけるアクセスの良さが特長です。各種クラウド事業者の接続ポイントやインターネット相互接続点であるIXに近接し、通信経路がシンプルになることで、低遅延かつ高信頼なネットワーク接続が可能とされています。AI用途別に最適化した液冷フロアを標準装備し、大規模演算に必要な高性能GPUを搭載した液冷サーバーに対応する超省エネ型コロケーションサービスを提供します。低消費電力なデータセンターやネットワークサービスの提供により、企業のGXへの貢献も掲げています。

今回の発表は、AIの急拡大に伴う推論処理の増大や、データ主権やセキュリティへの要請、そして電力効率の向上に向けた具体策を同時に進めるものです。AIOWNは用途に合わせた計算資源とネットワーク、電力を統合し、エッジまで含めた運用を一体設計する点が要であり、分散環境での低遅延要件に応える設計が示されています。液冷対応の高度化は、発熱密度のボトルネックを避けつつ、設備あたりの処理密度を高める実装上の効果を期待できます。全国160拠点超という広域展開は、データの所在や接続要件に応じた配置を選択しやすく、サービス提供の柔軟性を高めます。東京都心の新設データセンターは、接続拠点への近接性により、都市部のサービスと直結する超低遅延の基盤形成につながります。計画されているIT電力の増強とリソースマネジメント機能の拡張により、需要変動への対応力が強化されると見込まれます。

詳しくは「NTT 株式会社」「株式会社 NTT データグループ」「NTT ドコモビジネス株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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