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【自治体防犯DX】静岡県焼津市が住民スマホやタクシーを移動型基地局にする「地域参加型見守りインフラ」

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わが子の登下校、本当に安全と言い切れますか。静岡県焼津市が県内で初めて導入を決定した最新の見守りシステムが話題を呼んでいます。なんと、街を走るタクシーや住民のスマホがすべて子供たちの防犯インフラに変わるというのです。全小学校で無償配布されるハイテク端末がもたらす安全の全貌に迫ります。

街ぐるみで電波を拾う移動型スポットの仕組みと選べる2つの防犯プラン

子どもの安全を守る防犯対策は、今や個人の努力だけでなく、デジタル技術を活用した街全体の取り組みへと進化しています。静岡県焼津市と株式会社ottaは2026年5月29日、市民が安心して暮らせる街づくりを目指し、「見守りサービスの導入に関する協定書」を締結しました。静岡県内では初となるこの試みにより、2026年8月末から焼津市立の全小学校13校を対象とした登下校時の見守りサービスが本格的にスタートします。最大の特徴は、希望するすべての児童に対して、専用の見守り端末が無償で配布される点にあります。これにより、保護者の経済的負担を抑えながら、地域全体で子どもたちの安全を支えるセーフティネットが構築されます。

このサービスを支えるのが、アイオーティー(IoT)技術を駆使した独自の位置情報プラットフォーム「otta(オッタ)タウンセキュリティ」です。システムは、専用端末を持った子どもたちが街の中に点在する「見守りスポット」の近くを通過した際、自動で位置情報を記録する仕組みとなっています。固定型のスポットは市内の通学路や公共施設、駅、店舗などに新しく設置される予定です。さらに強力なのは、移動型の見守りスポットの存在です。「見守り人アプリ」をインストールした地域住民のスマートフォンや、街を走る「見守りタクシー」が動く基地局となり、子どもたちの位置データを網羅的に拾い上げます。地域住民や民間企業が日常の行動の中で自然に防犯に参加できる、先進的な地域参加型のインフラとなっています。

保護者向けには、ニーズに合わせて選べる2種類のサービスプランが用意されています。無料プランでは、万が一の際に保護者が警察などの公的機関を通じて問い合わせることで、記録された位置情報を確認できます。一方で有料プランを選択すると、保護者は自身のスマートフォンからリアルタイムで位置情報や移動履歴を直接確認できるようになります。さらに、あらかじめ設定したスポットの通過通知を受け取ることも可能です。焼津市の中野弘道市長は、これは決して子どもを監視する「見張り」ではなく、地域全体で温かく守る体制が整うものであると期待を寄せています。株式会社ottaは2014年10月に設立された見守りサービスのパイオニアであり、今回の協定を機に、子どもから高齢者までが安心して暮らせる「スマート見守りシティ」の実現に向けて自治体との連携を強化する方針です。

見解として、住民のスマホやタクシーを移動型の基地局として活用し、地域全体を網羅する防犯網を構築する試みは、持続可能なスマートシティの理想的なDXです。 無料端末の配布で導入障壁をなくし、公的機関との連携による安全担保と、個別ニーズに応じた有料プランを両立させるビジネスモデルは、他自治体のリファレンスとなるでしょう。

詳しくは「株式会社otta」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部

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