「オフィスの紙書類をすべて無くそう!」という掛け声のもと、ペーパーレス化を進めたものの、現場の反発や新たな工数に頭を悩ませていませんか。LINE WORKSが発表した最新調査により、中小・中堅製造業におけるペーパーレス化の意外な停滞と、過半数の企業が舵を切った「現実的なデジタル化」の全貌が明らかになりました。
完了率わずか8.9%の壁と現場を支える「紙ならでは」のアナログ価値
業務のデジタル化や生産性向上が叫ばれる中、デスクや工場に残る「紙書類」の扱いが大きな岐路に立たされています。LINE WORKS株式会社は2026年6月1日、全国の中小・中堅製造業(従業員数1,000名未満)の社員225名を対象に実施した「中小・中堅企業の紙書類利用・ペーパーレスの取り組みに関する調査」の結果を発表しました。調査データによると、実に対象企業の8割以上(80.9%)がペーパーレス化に向けて何らかの取り組みを行っていることが判明しました。しかしその一方で、「ほぼ全ての業務で問題なく完了している」と答えた企業はわずか8.9%と、1割未満の狭き門にとどまっている実態が浮き彫りになりました。さらに、取り組んでいる企業の44.2%が「思うように進まない」「停滞している」「過去に取り組んだが辞めた」といった課題を抱えています。デジタル化への移行によってシステム入力などの新たな工数が増えたり、想定ほどの成果が出ずに取り組みを縮小・断念した現場もあり、必ずしもデジタル一辺倒が成功に直結しないリアルな壁が存在しています。
実際に過去1年間の紙の使用量に注目すると、4割弱(36.7%)の企業が「変わらない」と回答しており、さらに23.9%の企業にいたっては「増えた」あるいは「一度減ったが元に戻った」と回答しています。業務で使われる紙書類は平均6種類に及び、特に素材・化学分野では平均7.4種類と高い水準にあります。多く使われているのは請求書や納品書、見積書といった「対外的な取引関連書類」であり、社外とのやり取りが紙の存続を後押ししている構図です。これほど紙が根強く残る理由は、デジタルデータにはない「紙ならではの利便性」にあります。メリットのトップには「書き込みやメモのしやすさ(53.8%)」が挙げられ、次いで「一目で全体を確認できる一覧性の良さ(49.3%)」が続きました。さらに「システム障害時でも業務を継続できる」「電源やネットワーク環境に左右されない」といった現場視点での堅牢性やリスク管理面が、紙を“無くせない”重要な要素として高く評価されています。
このアナログの優位性を踏まえ、今後のペーパーレス推進に対する企業の意識も大きく変化しています。「完全なペーパーレス化を目指し積極的に推進する」と答えた企業は16.0%に留まったのに対し、過半数の50.7%が「必要な紙業務は残しつつ、AI-OCR(光学文字認識)等のツールを導入してデジタル化・業務効率化を推進する」と回答しました。すべてを排除するのではなく、紙の使いやすさを活かしたまま後続の業務を自動化する「無理しないペーパーレス」が、現代の現実的な最適解として支持を集めています。同社が提供する「LINE WORKS PaperOn」は、こうした現場のニーズに応える文書処理自動化ソリューションです。高精度のAI-OCR技術を用いて、手書きメモやFAX、PDFなどの多様な紙書類から文字情報を迅速にデータ化し、既存の基幹システムや会計システムへ直接連携することで、現場に無理を強いることなく業務効率化と省力化のDXを実現します。
見解として、すべての紙を強引に排除する「完全ペーパーレス」の限界を認め、紙の持つ視認性や堅牢性を活かしながらデータ化を自動化する「無理しないペーパーレス」へのシフトは、極めて賢明な現場ファーストのDX戦略です。 システム入力の二度手間というデジタル化の新たな摩擦をAI-OCRなどのインテリジェントなツールで吸収し、アナログとデジタルの現実的なハイブリッド構造を築くことこそが、中小・中堅企業における真の業務効率化をもたらすでしょう。
詳しくは「LINE WORKS株式会社」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部





















