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会計事務所向けAIエージェントを無償提供。 人がやる仕事は何が残る?

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弥生株式会社は、会計事務所向けクラウド業務システム「ZEXT」において、生成AIを活用した「ZEXT AIエージェントβ版」の提供を開始しました。最新の生成AIであるClaude APIを用い、対話を通じた情報整理や要約、レポート生成を中心機能として提供します。所長や管理者、スタッフの双方にとって日常業務の効率化を支援し、ZEXTの契約ユーザーであれば無償で利用できます。利用には一日の使用上限が設定されています。背景には、多数の顧問先対応に追われAI活用が進みにくい実情や、従来システムの習熟負荷により利用が定着しにくい課題があります。弥生株式会社は、対話起点で必要情報の検索から整理、活用までを一気通貫で支援し、業務の標準化と生産性向上を狙います。

提供開始の背景とZEXTの位置づけ

生成AIの進化により業務効率化への期待が高まる一方、会計事務所では多数の顧問先を抱えるスタッフが日常業務に追われ、AIの実務活用が十分に進まない状況が指摘されています。ZEXTは顧客管理や生産性向上、経営支援を一気通貫で実践し、会計事務所運営の効率化と顧問先との関係構築を支援するクラウドサービスとして提供されています。しかし、従来型のシステムは新たな習熟の手間が発生し、運用定着が課題となる場面がありました。今回のZEXT AIエージェントβ版は、対話によって情報を探し、整理し、レポートにまとめるまでの手間を軽減することを目的に設計されています。弥生株式会社は、本機能により日々の意思決定や状況把握を迅速化し、所長とスタッフ双方の業務に寄り添う形での支援を実現します。ZEXTは、顧問先管理と生産性向上を起点に経営支援までを見据えた機能体系を持ちます。

ZEXT AIエージェントβ版の概要と利用条件

ZEXT AIエージェントβ版は、Claude APIを活用した生成AI機能を中核に、対話型での情報整理、要約、レポート作成を提供します。ZEXTの契約ユーザーであれば無償で利用できますが、一日の利用には制限が設けられています。サービスの想定利用者は、実務を担うスタッフと、事務所運営を司る管理者や所長を含みます。スタッフには日々のタスクの優先順位付けや顧問先訪問準備を支援し、管理者には稼働状況の可視化や繁忙期前のリソース状況の確認、月次のサマリーレポート作成を支援します。これにより、情報収集や集計、整理に要していた時間を短縮し、より価値の高い業務に時間を配分できます。操作はプロンプトによる対話を前提としており、利用者は自然言語で問いかけることで必要情報に到達できます。習熟の負担を抑え、日常業務の中で継続利用しやすい点が特徴です。

スタッフ向けの機能例 日次タスク整理と訪問準備

スタッフに向けた代表的な機能として「今日の仕事」の自動整理があります。タスクを優先度順にリストアップし、当日期限や期限超過のタスクを強調表示することで、着手順を明確にします。プロンプトとしては「今日のタスクは」「今週のタスクは」などの問いかけが想定され、対話を通じて最新状況が提示されます。顧問先訪問準備の支援では、未完了タスクや直近の対応履歴、メモ、次の申告期限など、面談前に確認すべき情報を取りまとめます。プロンプトとしては「顧問先名の状況を教えて」と問いかけることで、必要な項目が整理されます。これらの機能により、担当者は情報の取りこぼしを減らし、短時間で訪問準備を整えられます。結果として、対応の質を維持しながら準備作業の所要時間が圧縮され、当日の進行に余裕が生まれます。対話を起点に最新情報へアクセスできるため、直前の変更にも柔軟に対応できます。

管理者向けの機能例 稼働可視化とリソース配分

管理者や所長向けには、スタッフ別の稼働状況を可視化する機能が提供されます。完了タスク数、対応顧問先数、未了タスク数などを表形式で出力し、先月実績との比較にも対応します。プロンプトは「今月のスタッフ別稼働レポートを出して」「先月と比較してどう」などが想定されます。繁忙期前のリソース確認では、タスクの集中度や期限の密度をAIが分析し、負荷の高いスタッフと低いスタッフを対比する形で提示します。「工数が偏っているスタッフはいる」「来月、申告が集中する時期は」といった問いに応じて、偏在の見える化を行います。これにより、属人的に偏りがちな作業配分の事前是正がしやすくなり、特定スタッフへの業務集中を抑制するための根拠が得られます。月末サマリーでは、完了と未了のタスク数、対応顧問先数、スタッフ別実績、先月比の推移を網羅したレポートが生成され、月次レビューの標準化に資する出力が得られます。

対話起点での標準化と活用メリット

ZEXT AIエージェントβ版は、対話を起点に必要情報へ到達し、整理とレポート化までをワンストップで支援します。これにより、従来のシステム操作で発生していた画面遷移や抽出条件設定などの手間が軽減され、日々の定例タスクをスムーズに進められます。スタッフにとっては、毎朝のタスク整理や面談前の情報収集といった反復作業の負荷が減り、抜け漏れ防止につながります。管理者にとっては、稼働状況の可視化と比較、繁忙期のリソース見直し、月末サマリーの定型化により、マネジメントの判断材料が迅速に得られます。プロンプト中心の操作により、習熟のハードルが低く、現場への定着が期待されます。利用にあたっては、一日の使用上限がある点に留意しながら、日次業務の重要局面に活用の焦点を当てることが効果的です。ZEXTの持つ顧客管理や経営支援の機能群と併用することで、業務全体の可視化と最適化が進みます。

今後の展開と正式版に向けた方向性

ZEXT AIエージェントβ版は、対話による情報整理、要約、レポート生成を中心に提供を開始しました。今後は、ユーザーからのフィードバックをもとにニーズに沿った機能改善を進め、正式版ではAIエージェントによる業務の自律的な実行へと進化させる予定です。弥生株式会社は、「情報を探す」「AIに聞く」といった支援段階から「AIに任せる」体験への移行を掲げ、会計事務所業務のさらなる効率化とAI活用の標準化を目指します。ZEXTは、顧問先管理や生産性向上に加え、顧問先の経営支援までの機能を備え、全国で多数のパートナー事務所と提携してきた知見を生かして運用課題の解決を支援します。サービスの利用には弥生PAPへの入会が必要です。弥生PAPは、会計事務所や社労士事務所が多数参加するパートナープログラムであり、中小企業や個人事業主、起業家の発展に資する取り組みを目的としています。正式版に向けた強化によって、所長とスタッフ双方の業務における生産性と標準化の両立が期待されます。

詳しくは「弥生株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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