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歯科治療費を「ステーブルコイン」で支払う時代へ?JPYC決済を関東の歯科医院が導入

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株式会社HashPortは、企業や店舗向けのステーブルコイン決済サービス「HashPort Wallet for Biz」に、プライバシー決済機能を含む5つの新機能を2026年7月13日から順次実装します。日本初のプライバシー決済機能は、ブロックチェーン上で取引の追跡が容易であることに起因するプライバシー懸念へ対応するものです。2026年1月に提供を開始した本サービスは、導入手数料と月額利用料が無料で、HashPort Walletユーザーはガスレスで決済できます。導入の拡大とともに見えた運用課題に応じ、外部ウォレット対応や売上管理などの機能強化を図ります。7月からは首都圏の医療機関で新機能を活用したステーブルコイン決済の試験導入を開始予定で、具体的には東京都港区の歯科 369CLINICと千葉県船橋市の津田沼前原コウノ歯科・矯正歯科での導入を予定しています。医療分野での支払い手段の多様化や高額診療における決済コストの課題に対し、ステーブルコインの活用が進みます。

5つの新機能の概要 外部ウォレットや動的QR、売上管理、チェーン拡大、プライバシー決済を順次展開

新機能の一つ目は、MetaMaskやUnifiなど外部ウォレットでの決済に対応するマルチウォレット対応です。HashPort Walletに加えて外部ウォレットからの支払いが可能になり、EIP-681に非対応の外部ウォレット向けにアドレスQRへ切り替えるフォールバック機能も備えます。ガスレスは引き続きHashPort Walletのみを対象とし、このマルチウォレット対応は2027年1月までの期間限定の試験運用です。二つ目は、会計ごとにステーブルコイン、チェーン、金額を設定して決済QRを表示する動的QR機能です。多様なウォレットと通貨、チェーンに対応し、読み取りと承認だけで決済が完結します。従来の固定・印刷型の店舗QRも引き続き利用でき、こちらはHashPort Walletユーザー専用のガスレス決済に対応します。三つ目は、HashPort Walletアプリに「ビジネス」タブを新設し、売上や取引履歴の確認、クイック返金を一画面で行える売上管理機能です。複数店舗を一つのアカウントで管理している場合は、ウォレットを切り替えて各店舗の売上と履歴を個別に管理できます。四つ目は、対応チェーンの拡大です。AvalancheとEthereumへの対応を予定し、8月下旬にJPYCとUSDCの両方で両チェーンに対応予定です。外部ウォレットでの支払いはチェーンを問わずガス代は利用者負担となり、ガス代サポートには月間上限が設けられています。五つ目は、プライバシー決済機能の提供開始です。HashPort Walletの「DApps」タブからzERC20にアクセスでき、Wallet Connect経由でユーザーが選択して秘匿送金を利用できます。送金者と受信者のリンクを切り離してプライバシーを保護し、OFAC制裁リストのブロックや選択的開示などの機能を備えています。

プライバシー決済の詳細とユースケース 医療機関での秘匿ニーズに対応し段階的な導入を進める

ブロックチェーン上の決済は透明性が高い一方で、取引の可視性が高過ぎることが課題となっていました。医療機関のように利用の事実自体を公開したくないケースでは、プライバシー保護の仕組みが求められます。zERC20は既存のERC20トークンに後付けでプライバシー機能を付与し、JPYCやUSDCでの秘匿送金に対応します。HashPort Walletでは、ユーザーが自身の判断でzERC20を利用できるようにし、規制やコンプライアンスの動向、利用状況を注視しながら、本格実装を検討する姿勢を示しています。これにより、ステーブルコイン決済の利便性を維持しつつ、必要な場面での秘匿性を担保する選択肢が提供されます。コンプライアンス面では、制裁リスト対応や秘密鍵保有者による選択的開示が備わっているため、リスク管理に配慮した運用が可能となります。プライバシー機能は医療機関のみならず、機微情報を扱う高額取引やB2B決済など、幅広い領域での活用が想定されます。まずは医療現場のユースケースから始め、実運用の知見を踏まえた拡張が見込まれます。

医療機関での導入予定 首都圏の歯科2院で試験導入を開始

7月からは医療機関での試験導入が始まり、首都圏の歯科医院2院での活用が予定されています。東京都港区赤坂の歯科 369CLINICでは、2026年7月のグランドオープンに合わせて導入する予定で、JPYCに加えてUSDCでの決済にも対応します。自由診療をはじめ、訪日外国人を含む幅広い患者に高水準の歯科医療を提供しており、国際的に普及するステーブルコインで高額医療費の支払いができる環境を整えます。外貨両替や国際送金の手間を省ける点が特徴で、インバウンド対応の新たなモデルケースとなることが期待されます。千葉県船橋市の津田沼前原コウノ歯科・矯正歯科では、2026年7月中の導入を予定し、JPYCによる決済に対応します。高額診療が多い歯科領域で、現金やカード以外の選択肢を提供し、ステーブルコイン支払いの特別価格の検討も進められています。これらの試験導入により、プライバシー決済やマルチウォレット対応、動的QRといった機能の実装効果を検証し、医療現場における実務上の有用性が確認されます。

決済体験の向上を支える実装 売上管理の一元化と返金の簡素化

売上管理機能により、HashPort Walletの「ビジネス」タブから売上と取引履歴をワンビューで確認できます。通貨や受取、返金の条件で絞り込みができ、複数店舗を管理する場合でもウォレット切り替えにより個別の実績を把握できます。返金が必要な場合は、取引履歴から対象のステーブルコインをワンタップで返金可能で、現場のオペレーション負荷を下げられます。動的QRの導入は会計時のミス防止に寄与し、ステーブルコイン、チェーン、金額の設定がレジ操作と連動することで、承認フローが簡潔になります。外部ウォレット対応の試験運用により、HashPort Wallet以外の利用者も決済に参加できるようになり、来店者の利用環境に合わせた受付が実現します。ガスレスはHashPort Wallet限定で提供され、外部ウォレットはガス代が必要である点が明示されています。AvalancheとEthereumへの対応拡大により、利用者の保有資産や運用チェーンに合わせた選択肢が広がります。

サービスの基本情報 無料導入とガスレスでの利便性を提供

HashPort Wallet for Bizは、ノンカストディアルウォレット「HashPort Wallet」をベースに構築され、導入手数料、月額利用料、登録料が無料で利用できます。HashPort Walletユーザーと加盟店間の決済はガスレスで完結し、特定チェーンや取引に応じてHashPortがネットワーク手数料を肩代わりします。ガス代サポートの月間上限がユーザーごとに設定されているため、利用条件の詳細は案内に従って確認する必要があります。ステーブルコインは、法定通貨と価値連動するデジタル資産で、日本円に連動するJPYC、米ドルに連動するUSDCなどが代表的です。ノンカストディアルのため、ユーザーは第三者に資産を預けず、秘密鍵を自身で保持して資産を管理します。アプリはApp StoreとGoogle Playから入手でき、公式サイトでサービスの詳細が提供されています。今後はzERC20の利用動向や規制の変化に応じて、プライバシー機能の本格実装の可否を判断していく見通しです。

詳しくは「株式会社HashPort」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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