一般社団法人AICX協会は、AI・人工知能EXPO NEO会場で提供したWeb診断「AXフェーズ診断」の有効回答715件を分析し、AI活用の4観点のうち「業務設計」の平均スコアが2.36で最下位だったと公表しました。最も高い「組織実装・定着」は3.19で、差は0.83ポイントに開きました。設問別でも下位3問はすべて「業務設計」で、上位3問には含まれませんでした。成熟度AX1からAX4の全段階で「業務設計」が最下位となり、AX3では「組織実装・定着」との差が最大1.08ポイントでした。従業員1,001名以上でも2.39と全体平均と同水準で、55.4%が最も弱い領域として「業務設計」を挙げています。AICX協会は、展示会での診断を起点に、出展社やセッションとの接続、人材基準や資格・委員会での支援へとつなげる推進サイクルの構築を進めます。
5分で可視化するAXフェーズ診断と結果の要点
AXフェーズ診断は、AIエージェント活用、業務設計、データ整備、組織実装・定着の4観点各4問の計16問を5段階で回答し、AX1からAX4までの成熟度を判定します。会期2日間で設置タブレットから回答でき、その場で結果が表示されました。総合成熟度ではAX3とAX4が合計42.7%で、個人利用を超えて業務や組織への展開が進む層が一定数を占めました。一方で、成功基準、最終責任者、依頼や受付の形式整備などを含む「業務設計」が低調でした。比較的高スコアだったのは、日常業務での生成AI活用、経営層の方針提示、推進担当の設置であり、利用と体制整備が先行する一方、任せる前提の設計が遅れている構図が示されました。AICX協会は、現在地の診断、展示会での解決策との出会い、資格や委員会による実装支援を連続させ、継続提供での定点観測とベンチマーク精度向上を目指します。
「使うAI」から「任せるAI」への移行点としての業務設計
AICX協会はAI活用を、作るAI、使うAI、任せるAIの3段階で整理し、今回高スコアだった項目は「使う」に該当すると説明します。線から面への移行では、任せる範囲、成功基準、最終責任、受付形式といった業務設計が必須で、ツールの性能より組織側の設計が成果を左右します。低スコアの3項目は、コンテキスト設計、ハーネス設計、ループ設計という3つのレイヤーに対応し、いずれも今日から着手可能な領域と位置づけられました。人材面では、AIエージェント・リテラシーを土台に、ストラテジスト、アーキテクト、オペレーターの3役割を定義し、まずストラテジストとアーキテクトの資格を提供しています。代表理事は、完璧を待たずに小さく任せて改善を回す姿勢を強調し、展示会を現在地把握と実装の第一歩に位置づけました。
詳しくは「一般社団法人AICX協会」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















