Hitachi EnergyとAnsaldo Energiaは、電力需要の急拡大に応える統合電源ソリューションの共同開発に向けた覚書を締結しました。スイスのチューリッヒで発表された本提携は、ガスタービンと発電機に強みを持つAnsaldo Energiaの発電技術と、Hitachi Energyの高電圧、変圧器、オートメーション、パワーエレクトロニクスを含むグリッド統合のリーダーシップを結合し、信頼性と柔軟性、スケーラビリティを備えた電力インフラをより迅速に提供することを目的としています。両社は50ヘルツと60ヘルツの両市場に対応した発電と電化の一体型ソリューションを共同で展開し、データセンターを含む用途に適用するとしています。世界の電力需要が2050年までにほぼ倍増する見通しの中、特に米国ではAIとデータセンターの急拡大が前例のない電力需要を生み、迅速に導入可能な大規模インフラの必要性が高まっています。Hitachi EnergyのCEOであるAndreas Schierenbeck氏は、電力需要がインフラ整備のペースを上回る中でスケーラブルで迅速に展開できる電力ソリューションの重要性を強調し、補完的な強みの統合により新たな供給力の創出とタイムトゥパワーの短縮、レジリエントなエネルギーシステムの構築に貢献すると述べています。Ansaldo EnergiaのCEOであるFabrizio Fabbri氏も、エネルギーバリューチェーン全体での連携強化が不可欠だとし、両社の技術統合により次世代の産業、デジタル、エネルギーインフラが求める規模、柔軟性、信頼性を備えたソリューションを加速提供するとコメントしています。
本提携では、発電から送電、需要地に至るまでを一気通貫で統合するエンドツーエンドのソリューションを共同で設計、さまざまな用途での展開を目指すとしています。具体的にはエネルギーハブやデータセンターなど大口需要家向けに、発電設備と完全な送電系統を結び付け、需要地点までの電力供給を最適化する取り組みを進めます。さらにHitachi Energyは、One Hitachiの取り組みのもとでHMAX Data Centerと自社のエンドツーエンド電力ソリューションを組み合わせ、データセンターの自律的かつ統合的な運用を支援する方針を示しています。関係者名、数値、対象市場、適用分野に関する発表内容はいずれも両社の声明に基づくものです。電力需要の構造変化に直面する事業者にとって、周波数要件の異なる地域や急速拡大するデータセンター需要に同時対応できる統合設計は、調達と建設の期間短縮、系統安定性の確保、将来の増設に備えた拡張性の観点で実務上の利点があります。
発表の詳細や今後の進捗はHitachi Energyの公式ページで確認をお願いします。レポート/DXマガジン編集部





















