国際興業株式会社は、株式会社東海理化が提供する「バス乗員安全システム」を本格導入に向けた効果検証として導入し、2026年10月19日から大型路線バス10台で順次運用を開始します。目的は車内事故の防止と運転士の負担軽減で、走行中の乗客の行動をAIが検知し、自動アナウンスで注意喚起を行います。運転士に対しても危険状況を通知することで、周囲監視の負担を補完し、安全運行への集中を支援します。運行は全路線を対象としますが、中小型車両での路線や空港連絡バス、高速バスなど一部は除外されます。特定のダイヤ固定は行わず、各路線で順次運行します。今回のテスト導入を通じ、東海理化による機能改善と性能向上に協力しつつ、導入拡大を検討します。
システムの特長と導入の背景
システムは車内に複数設置したカメラ映像をAIで解析し、走行中に席を立つなど転倒やけがにつながるおそれのある動作を検知します。乗降口の開閉状況や車速といった車両情報と組み合わせて総合的に判断し、危険と判断した際は運転士通知や乗客への案内で未然防止を支援します。国際興業株式会社はこれまでも乗務員教育などのソフト面に加え、安全運転訓練車の導入などハード面の対策を進めてきました。今回のAI活用はハード面を強化する施策として位置付けられており、車内事故ゼロの実現を目指します。導入初期は10台での検証とし、実運行環境での有効性を確認しながら改善に寄与します。検証の成果を踏まえて、今後の社内展開を検討していきます。
個人情報の取り扱いと今後の展望
本システム搭載車両で撮影された乗客の顔画像を含む映像データは、国際興業株式会社から株式会社東海理化へ提供し、システムの開発と改善に利用します。取得データは国際興業株式会社の個人情報保護方針に基づき適切に管理され、原則として第三者提供は行いません。警察や消防などの公共機関から法的強制力を伴う開示請求があった場合は提供する可能性があります。データは一定期間保管し、検証終了後は速やかに破棄します。今後は実運行での検証結果を基に機能改善を重ね、先進技術の活用による事故防止体制の強化と導入拡大を進める方針です。運転士の「目」をAIが補い、乗客への自動アナウンスで注意喚起を行う取り組みは、安全とサービス品質の両立に資するものとして位置付けられています。検証を通じて、車内事故防止の実効性が問われます。
詳しくは「国際興業株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















