メジャーリーグが開幕してはや1カ月。メジャーに挑戦する日本人選手はどんな活躍を遂げているのか。大谷翔平選手やダルビッシュ有投手、さらには今シーズンからメジャーに挑戦する吉田正尚選手や千賀滉大投手、藤浪晋太郎投手たちの好調・不調を数字をもとに考察します。
2023年3月末に開幕したメジャーリーグ。1カ月を過ぎた今、日本人選手の活躍ぶりは。ここではナ・リーグ、ア・リーグごとに日本人選手の約1カ月の成績をチェックします。打率や勝ち星だけではなく、メジャーリーグならではの選手の評価指標である「OPS」や「QS」「WHIP」なども見ていきましょう(日本時間5月6日0時時点の成績に基づきます)。
参考:「OPS」「QS」「WHIP」を知りたい人は以下の記事を参照ください。
大谷翔平はやっぱハンパない! 二刀流のすごさはDXでより鮮明に
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まずはナ・リーグの4選手から。
ナ・リーグでは現在、次の4選手がプレーしています。
ダルビッシュ有投手(パドレス)
鈴木誠也選手(カブス)
ラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)
千賀滉大投手(メッツ) メジャー1年目の千賀滉大投手は5戦3勝の活躍を見せています。千賀投手の代名詞といえばフォークボールですが、奪三振率は「11.08」で、ダルビッシュ有投手の「10.20」を上回っています。なおリーグは異なりますが、大谷翔平選手の奪三振率は「13.62」で二人をさらに上回っています。 ダルビッシュ有投手は現時点で1勝2敗と負けが先行するものの、WHIPは「1.20」と必ずしも悪くありません。WHIPも防御率も千賀投手を上回っており、これからの巻き返しに期待したいところです。鈴木誠也選手とラーズ・ヌートバー選手の両打者も、これからの奮起が待たれます。
ダルビッシュ有投手(パドレス)
鈴木誠也選手(カブス)
ラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)
千賀滉大投手(メッツ) メジャー1年目の千賀滉大投手は5戦3勝の活躍を見せています。千賀投手の代名詞といえばフォークボールですが、奪三振率は「11.08」で、ダルビッシュ有投手の「10.20」を上回っています。なおリーグは異なりますが、大谷翔平選手の奪三振率は「13.62」で二人をさらに上回っています。 ダルビッシュ有投手は現時点で1勝2敗と負けが先行するものの、WHIPは「1.20」と必ずしも悪くありません。WHIPも防御率も千賀投手を上回っており、これからの巻き返しに期待したいところです。鈴木誠也選手とラーズ・ヌートバー選手の両打者も、これからの奮起が待たれます。
続いてア・リーグでプレーする5選手の成績です。
ア・リーグでプレーする5選手の成績がこちらです。
ア・リーグでは現在、次の5選手がプレーしています。
前田健太投手(ツインズ)
菊池雄星投手(ブルージェイズ)
藤浪晋太郎投手(アスレチックス)
吉田正尚選手(レッドソックス)
大谷翔平選手(エンゼルス) 5選手の中でメジャーリーグでの経験が一番長い前田健太投手。今シーズンはケガから復帰しましたが、現時点で勝ち星はなく、QSも「0」と苦しんでいます。メジャー1年目の藤浪晋太郎投手も苦しんでいます。先発投手としてシーズンに臨んだものの結果を残せず、現在は中継ぎとして登板する機会が増えています。先発としてQSは一度あったものの、勝ち星はなく負け数は「4」となっています。 一転、好調なのがメジャー5年目を迎える菊池雄星投手です。現在までに4勝負けなしで、WHIPも「1.24」と低い値を維持しています。 打者では吉田正尚選手が好調です。現時点の打率は「0.317」、本塁打数も「6」となっています。OPSも1に近い「0.948」。一時は不調に陥ったものの、見事に克服して好調をキープしたまま5月を迎えています。 最後は投打二刀流の大谷翔平選手。まずは打撃から。打率を徐々に上げ、現在は「0.308」と3割台に載せています。本塁打数は吉田選手を上回る「7」です。OPSは「0.921」と高いものの、吉田選手と比べるとやや劣っている状況です。 投手としての成績はどうでしょうか。7戦に登板して4勝負けなしです。自責点はわずか「11」で、QSも「4」と安定しています。WHIPも1を大きく下回る「0.87」で、相手チームにとっては得点チャンスすら作りにくい状況と言えます。 10月前半まで続くメジャーリーグ。まだ開幕して1カ月余りですが、日本人選手のこれからの活躍にも期待したいところ。皆さんも日本人選手の「数字」をもとに好調・不調を探ってみてはいかがでしょうか。
前田健太投手(ツインズ)
菊池雄星投手(ブルージェイズ)
藤浪晋太郎投手(アスレチックス)
吉田正尚選手(レッドソックス)
大谷翔平選手(エンゼルス) 5選手の中でメジャーリーグでの経験が一番長い前田健太投手。今シーズンはケガから復帰しましたが、現時点で勝ち星はなく、QSも「0」と苦しんでいます。メジャー1年目の藤浪晋太郎投手も苦しんでいます。先発投手としてシーズンに臨んだものの結果を残せず、現在は中継ぎとして登板する機会が増えています。先発としてQSは一度あったものの、勝ち星はなく負け数は「4」となっています。 一転、好調なのがメジャー5年目を迎える菊池雄星投手です。現在までに4勝負けなしで、WHIPも「1.24」と低い値を維持しています。 打者では吉田正尚選手が好調です。現時点の打率は「0.317」、本塁打数も「6」となっています。OPSも1に近い「0.948」。一時は不調に陥ったものの、見事に克服して好調をキープしたまま5月を迎えています。 最後は投打二刀流の大谷翔平選手。まずは打撃から。打率を徐々に上げ、現在は「0.308」と3割台に載せています。本塁打数は吉田選手を上回る「7」です。OPSは「0.921」と高いものの、吉田選手と比べるとやや劣っている状況です。 投手としての成績はどうでしょうか。7戦に登板して4勝負けなしです。自責点はわずか「11」で、QSも「4」と安定しています。WHIPも1を大きく下回る「0.87」で、相手チームにとっては得点チャンスすら作りにくい状況と言えます。 10月前半まで続くメジャーリーグ。まだ開幕して1カ月余りですが、日本人選手のこれからの活躍にも期待したいところ。皆さんも日本人選手の「数字」をもとに好調・不調を探ってみてはいかがでしょうか。
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