ドリーム・アーツは2022年9月26日、「デジタル化」に関する調査結果を発表しました。従業員数が1000人以上の企業に所属する従業員および経営層500人に聞いた結果です。ノーコード・ローコードの導入状況、業務部門がデジタル化に取り組むことへの成果・効果を聞いています。
業務部門が自らデジタル化する取り組みについて、進捗状況を聞いた結果が図1です。
「すでに社内で取り組み中、自分も関わる」「すでに社内で取り組み中、自分は関わらない」を合わせると、業務部門のデジタル化に取り組む企業は半数超えの55.0%を占めます。
では、業務部門をデジタル化するのに、ノーコード・ローコードツールを活用しているか。導入状況を聞いた結果が図2です。
「すでに導入している」は20.4%で、「導入に向けて検討中」(30.5%)を合わせると、約5割の企業がノーコード・ローコードツールを前提としたデジタル化に着手していることが分かります。
業務部門のデジタル化により、具体的にどんな成果が出ているのかを聞いた結果が図3です。成果について「成功している」と答えた約4割(262人)に聞いた結果です。
「生産性が向上した」がもっとも多く、123人が回答しました。「コスト削減につながった」(97人)、「業務部門のデジタル・リテラシーが向上した」(73人)が続きます。業務部門が自らデジタル化に取り組むことで、業務に対し自律的な姿勢を持つ人が増えていることが窺えます。
業務部門が自らデジタル化することに、社員はどう思っているのか。デジタル化に携わっている人に聞いた結果が図4です。
「アプリ作成は難しいが、業務をデジタル化するための分析・設計はできそう」が22.9%でもっとも多く、「ノーコードツールを活用し、アプリを作成できそう」(18.3%)、「情報システム部やITベンダーの支援があれば、アプリを作成できそう」(18.3%)が続きます。アプリを自分で作成できるのではといった前向きな回答が上位を占めます。
デジタル化に携わっていない人はどう思っているのか。その結果が図5です。
「スキルがないので、デジタル化に関わることは難しい」が52.9%と半数を占めます。アプリを作成したり、分析・設計したりといった声がある中、多くの人はスキル不足を理由にデジタル化に消極的であることが分かります。
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