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リコー、あらゆるデータを言語処理AIで解析して予測や効率化につなげるサービス

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リコーは2021年6月17日、企業の各種データを自然言語処理AIで分析する新サービス「仕事のAI」の提供を発表しました。企業の文書や映像データを含む情報資産をリコーが預かり、AIで分析して、業務の効率化や新たな価値の創造に活用できるようにします。第一弾として「RICOH 品質分析サービス Standard for 食品業」を7月中旬に発売します。コールセンターなどに集まる膨大な問い合わせ情報をAIで分析し、迅速な顧客対応や品質改善に役立てられるようにします。

企業や組織には、事業活動を通じてさまざまな情報が蓄積されます。そしてそれらのデータは、文書、映像、画像、音声など多様な形式で保管されています。

「仕事のAI」サービスでは、顧客企業から許諾を得て、それら企業固有の情報資産をリコーが預かり、独自の自然言語処理AI技術を用いて分析します。これまで業務に精通した人が行ってきた、以下のような付加価値の高い業務を、よりスムーズに、なるべく人手をかけずに、人の判断によるばらつきを抑えて行えるように支援します。

  • 問題の発見
  • 課題解決策の策定
  • 新たな価値の創出

サービスの第一弾として、 食品業界の大手・中堅企業向けに「RICOH 品質分析サービス Standard for 食品業」を7月中旬に発売します。同サービスは、コールセンターやヘルプデスクが収集した膨大な問い合わせ情報(VOC:Voice of Customer)を、AIが自動で分析します。そしてVOCを項目ごとに分類し、重要度順に表示します。利用者は分類ごとに確認作業を行うだけで、効率的に重要度の高い案件をチェックできます。

図1:「RICOH 品質分析サービス Standard for 食品業」の概念図
via jp.ricoh.com

同サービスにより、従来は人手やテキストマイニングツールによって分析してきた工程を、AIによって自動化や省力化できます。それにより、以下のような効果を期待できます。

  • 業務効率の大幅な向上
  • 抽出モレや分類ミスによる重大な事案や予兆の見落としリスクの低減
  • 属人性の解消

顧客データを用いた実証実験では、毎月数万件のデータをAIが文脈認識し、意味を理解することで、VOCを分類し重要度を判断するなど、熟練した人材が行う品質と同等以上の高精度を発揮しているとのことです。

図2:「RICOH 品質分析サービス Standard for 食品業」の利用イメージ
via jp.ricoh.com

「仕事のAI」サービスは、グループ会社で国内販売を担当するリコージャパンが、ニューノーマル環境下での業務効率化や生産性向上を実現するソリューション商品群として提供する「RICOH Digital Processing Service」のラインアップとなります。

今後は、さまざまな業種業務に対応したサービスを追加していく予定です。そして、大手・中堅企業だけではなく中小企業までの幅広い顧客向けにラインアップを拡充していきます。リコーグループは、働く現場のDXを支援することで、企業の業務効率化や生産性向上に貢献することを目指します。

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