イッツ・コミュニケーションズ株式会社は、総務省の令和8年度 地域社会DX推進パッケージ事業に採択され、富山県南砺市でWi-Fi HaLowとAIカメラを組み合わせたクマ出没の遠隔検知とテレビへの情報伝達の実証を開始しました。南砺市では農地の藪化などを背景に、市街地近接での目撃痕跡が2025年に176件、人身被害が2件発生しています。従来は住民通報から広報車での巡回周知まで約30分を要し、山間部のLTE不安定や二重サッシによる防災無線の聴取困難も課題でした。本実証はサーマルカメラとPTZカメラ、AIボックスを面的に配置して24時間自動検知し、庁舎等から遠隔確認します。850MHz帯のWi-Fi HaLowにより約1.5km以上の長距離映像伝送を実現し、LTEが不安定な地域でも通信費を抑えた運用を可能にします。確認後は対象地域の家庭のテレビへプッシュ通知を行い、検知から周知までの時間を約5分に短縮することを目指します。
実証の仕組みと対象エリア、体制
実証は南砺市内のクマ出没警戒エリアである山本・小山地区と志観寺地区で行われます。AIカメラが自動検知し、Wi-Fi HaLowで映像を伝送、職員が遠隔で確認後にテレビへプッシュ通知する三段構成です。高齢者を含む多くの家庭で日常的に利用されるテレビを使うことで、宅内への確実な情報伝達が期待されています。実施体制は、イッツ・コミュニケーションズ株式会社が代表機関として全体管理を担当し、南砺市が実証環境の提供と地域合意形成、評価を担います。一般社団法人日本ケーブルラボはシステム企画と無線関連の調整、となみ衛星通信テレビ株式会社は実証環境整備と地域調整、監視側や基地局側の機器設置工事、各世帯の通信整備を実施します。DXアンテナ株式会社は通信機器とソリューション機器の設計やAIと制御システムの開発、株式会社Cueformはテレビ・プッシュのカスタマイズと遠隔配信の開発を担当します。検証で有用性と運用フローを確認し、2028年度以降の自治体での本格導入を目標としています。
詳しくは「イッツ・コミュニケーションズ株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















