株式会社ジャパンエンターテイメントは、2025年の開業を目指す沖縄北部のテーマパークJUNGLIAにおける交通対策計画の構想を発表しました。これにより、内閣府、沖縄県、地元地域との協力体制を強化し、来年の開業に向けて、地域との連携をさらに深めています。
この交通対策計画は、2020年から現在まで継続的に行われた交通シミュレーション調査に基づいており、国や地域の行政、さらには地元住民との対話を重ねてきた成果です。主要な目的は、交通渋滞の抑制(緩和)や交通利便性の向上、さらには北部への観光客の利便性を向上させることです。
具体的には、交通シミュレーションの結果と地域の声を取り入れ、国や県などの関連機関に対し、周辺道路や交差点の改善を積極的に求めています。すでに名護東道路伊差川IC交差点の右折車線の追加・延伸や、白銀橋(西)交差点の信号機の移設及び右折帯の延長など、改善作業がいくつか進められています。
このJUNGLIA交通対策計画は、地域住民の意見を考慮した上で、周辺状況や交通シミュレーションの結果をもとに策定されています。「マイカーによる来場の抑制」「車両の流入の分散」「車両通行の円滑化」を基本方針として設定し、実行に移すための独自の対策プランが作成されました。具体的な施策としては、沖縄県各所からのバス・フェリーの利用促進、駐車場の分散配置とスマート化への対応、車両アクセスルートの分散設定、周辺道路や交差点の改善の促進などが掲げられています。これにより、より多くの訪問者がスムーズにアクセスできる環境を整え、交通の円滑化を図ります。
交通シミュレーションの結果は、来園主要ルートである県道84号線や関連する交差点への影響を調査したものであり、2020年度の結果では、パーク入口と県道84号線の交差点で右折帯および信号の設置が必要であることが判明しました。翌2021年度のシミュレーションでは、来園ルートの交通分散と主要道路への影響を調査し、自家用車やバス別のルート設定や時間帯別でのシミュレーションの必要性が指摘されました。2024年度の最新の調査結果では、繁忙期の時間帯において県道84号線の交通量の増加と速度低下が予測されていますが、提出された対策が効果を発揮すれば、現状を維持できる可能性もあります。
株式会社ジャパンエンターテイメントは、沖縄北部の新テーマパークの企画・開発及び運営を目的に2018年に設立され、「沖縄から日本の未来をつくる」というミッションのもと、沖縄北部地域経済や観光産業への貢献を目指しています。真の地域活性化を図り、経済力の向上に寄与することが地域社会の課題解決につながると確信し、開業に向けた取り組みを推進していく方針です。
レポート/DXマガジン編集部熊谷