内閣府は2026年9月1日、最新の「消費動向調査(2026年8月実施分)」を発表いたしました。消費者マインドの総合的な変化を示す消費者態度指数(二人以上世帯・季節調整値)は前月比0.6ポイント上昇の35.5となり、4カ月連続で改善を見せております。基調判断につきましても「持ち直しの動きがみられる」と据え置かれました。
一方で、指数を構成する4つの意識指標を分析いたしますと、消費者の間で「二極化」とも呼べる思惑のズレが浮き彫りとなっています。
「暮らし向き」や「耐久消費財」が好転する一方、「収入の増え方」は後退
8月調査における各指数の動きを見ますと、生活実感や高額商品の購入意欲が前月より改善したものの、今後の収入や雇用に対する警戒感は依然として根強く残っております。
| 意識指標 | 8月の推移(前月比) | 状況と解説 |
| 暮らし向き | +0.8ポイント(改善) | 食品等の価格上昇ペース緩和が心理的な負担感を和らげました |
| 耐久消費財の買い時判断 | +1.2ポイント(改善) | 家電や自動車などの高額消費に対する購入意欲が復調傾向です |
| 収入の増え方 | -0.2ポイント(悪化) | 実質賃金の伸び悩みから、今後の大幅な昇給期待は慎重です |
| 雇用環境 | -0.2ポイント(悪化) | 人手不足の一方で、企業の先行きに対する不安感が残ります |
高額品市場の復調と慎重な購買行動への対応が鍵
今回の結果は、長引くインフレ下で控圧されていた購買意欲が、価格上昇の一服感とともに限定的ながら戻りつつあることを示しています。特に「耐久消費財の買い時判断」の改善は、秋口に向けた高額商品やデジタル家電などの需要回復にプラスの材料となりそうです。
【編集部見解】
生活実感の好転から高額品需要に回復の兆しが見える一方、収入増加への確信が得られない消費者層は依然として厳しい選別消費を続けています。企業側は単なる価格据え置きではなく、顧客体験(CX)の向上やデジタル技術を活用した高付加価値な商品提案によって「買い時感」を確実な購買行動へ繋げることが求められます。
詳しくは内閣府「消費動向調査(2026年8月実施分)」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部





















