株式会社NTTドコモは2026年10月27日、未就学児の月齢に合わせた言葉で対話し、歯磨きや着替え、就寝などの生活習慣づくりを支援するAI対話技術を開発したと発表しました。
大規模言語モデル(LLM)と幼児の語彙発達データを組み合わせ、子どもが理解しやすい言葉で声をかける仕組みです。開発中のAndroid向けアプリでは、子どもの個性や過去の行動に応じて対話内容を調整し、自発的な行動を促すことで保護者の育児負担軽減を目指します。
子どもの月齢に合わせてAIが会話、理解しやすい言葉を自動選択
今回の技術は、NTTのコミュニケーション科学基礎研究所が構築した「幼児語彙発達データベース」とLLMを組み合わせたものです。
データベースには、子どもが単語を習得する月齢に関する情報が収録されています。保護者が登録した子どもの月齢に応じて、理解が難しいと考えられる単語の使用を控えながら対話します。
さらに、子どもの個性や普段の会話、過去の行動結果などを踏まえ、一人ひとりに合わせた声かけを生成します。単に指示を出すのではなく、子ども自身が行動するきっかけをつくることを目指しています。
キャラクターが歯磨きや就寝をサポート、家庭での実証へ
開発中のアプリでは、スマートフォン上のキャラクターが設定した時刻や生活習慣に応じて子どもに声をかけます。
簡単な対話に加え、活動の記録や、習慣を実践するとシールを集められる機能も備えています。
事前の小規模な簡易検証では、合成音声による声かけに対し、子どもが返事をしたり、歯磨きを始めたりする様子が確認されました。ただし、この検証は限定的な条件で実施されており、開発中のアプリの効果を実証するものではありません。
今後は実際の家庭でトライアルを行い、有効性や使いやすさを検証します。また、「NTT R&D FORUM 2026」でアプリのデモンストレーションを実施する予定です。
見解として、今回の技術は、生成AIを大人向けの業務支援だけでなく、幼児の発達段階に合わせた生活支援へ応用する取り組みです。子どもの理解度に応じて対話を調整できる点は、育児支援サービスの新たな可能性を示しています。今後は、家庭での実証を通じた効果の確認に加え、子どもの会話や行動データの適切な管理も重要になります。
詳しくは、NTTドコモの公式発表をご確認ください。
レポート/DXマガジン編集部




















