アクセンチュアとGoogle Cloudは2026年10月30日、スウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズが、オープンソースのソフトウェア開発プラットフォーム「Horizon(ホライズン)」に自動車業界の主要パートナーとして参画したと発表しました。
ボルボ・カーズは、世界各地で利用するAndroid Automotive Operating System(AAOS)向けのソフトウェア開発環境をHorizonへ移行します。クラウドやAIを活用して開発・テストを効率化し、車載ソフトウェアの品質向上と開発期間の短縮を目指します。
AIで車載ソフトのテストを最大9倍高速化! 開発コストも最大40%削減へ
Horizonは、自動車メーカーや部品メーカー向けに、ソフトウェアの開発、テスト、展開を一元化するクラウドネイティブな開発プラットフォームです。
仮想環境でのテストやAIを活用した開発ワークフローを組み合わせることで、実際の車載機器に依存する作業を減らし、開発効率の向上を支援します。
発表によると、Android Automotiveの仮想環境「Cuttlefish」とエージェント型AIを活用することで、ソフトウェアテストを最大9倍高速化できるとしています。
さらに、インフォテインメント機能の開発コストを最大40%削減できるほか、従来は最大2時間かかっていたビルド後のフィードバックを数分に短縮できると説明しています。
開発環境の構築も効率化され、専用ハードウェアの準備に数週間かかる場合と比較して、仮想環境を数秒で立ち上げられる仕組みを提供します。
ボルボが開発環境を移行、AIとクラウドで次世代の車載体験を加速
近年の自動車では、ナビゲーションや音声アシスタント、コネクテッドサービス、OTAによるソフトウェア更新など、デジタル機能の重要性が高まっています。
こうした変化を背景に、自動車メーカーには、車両の販売後も継続的に新機能を開発・提供できる体制が求められています。
ボルボ・カーズはHorizonへの移行により、世界各地の開発者が仮想デバイスや実機テスト環境にリモートアクセスできる仕組みを活用します。高額なテスト機器への依存を減らしながら、開発者が車載体験の改善に注力できる環境を整える方針です。
また、アクセンチュアとGoogle Cloudは、ボルボ・カーズとの協業を通じてHorizonの機能改善を進め、ほかの自動車関連企業や製造業への展開も目指します。
見解として、今回の取り組みは、自動車開発の競争力が車両のハードウェア性能だけでなく、ソフトウェアを継続的に改善する能力にも左右される時代への変化を示しています。AIによるテスト自動化やクラウド上の開発環境が普及すれば、開発期間の短縮や設備負担の軽減につながる可能性があります。一方、実際の車両での安全性や品質を確保するためには、仮想環境と実機を組み合わせた検証が引き続き重要になります。
詳しくは、Google CloudのHorizonに関する公式発表をご確認ください。
レポート/DXマガジン編集部




















