ベトナムに拠点を構えるFPTソフトウェアは、True Dataと資本業務提携の基本合意を締結することを発表しました。ベトナム市場への進出を目指す日本企業向けに、ベトナム国内の購買ビックデータを使ったマーケティング事業を展開できるようにします。FPTジャパンホールディングスが2022年1月19日、発表しました。
ベトナムは経済成長が著しいものの、生活者の購買行動を把握しデータマーケティングを実施する環境整備は不十分な状況です。しかし、ベトナム市場への進出を目指す日本の消費財や流通業業界にとっては、マーケティングデータの入手はビジネス展開を図る上で欠かせません。こうした背景から、2社は業務提携を締結することにしました。さらにTrue Dataは第三者割当増資により、ベトナムでのデータマーケティング事業を拡大するため、TRANDATA TECHNOLOGY ENGINEERING JOINT STOCK COMPANY(TRANDATA)に出資、資本業務提携契約を締結します。
FPTソフトウェアは、ベトナムに本社を置くIT企業。スマートファクトリー、デジタルプラットフォーム、RPA、AI、IoT、クラウド、AR/VR、BPOなどのサービスをグローバルに展開しています。
True Dataは日本の6000万人規模の購買情報を軸に、データ、テクノロジー、活用ノウハウをワンストップで提供する企業。データマーケティングを支援するプラットフォームを提供しています。
TRANDATAはベトナム国内有数のビッグデータホルダー。FPTソフトウェアなどの技術やネットワークを活用し、データプラットフォームを形成して金融市場向けにサービスを提供しています。
今回の提携により、FPTソフトウェアとTrue Dataは、FPTソフトウェアのAIなどのノウハウを活用し、ベトナム国内に小売業の購買ビッグデータプラットフォーム構築を目指します。消費財や流通業界、金融市場向けにデータソリューションを提供し、日本とベトナムの両国におけるデータマーケティングビジネスの拡大を進めていきます。なお、TRANDATAはベトナム国内の小売業者と協力し、ベトナムの消費者行動に関する調査、分析を実施します。