ビジコネット株式会社は、転職情報メディア「EvoWork」で、直近2年以内に転職を経験し、転職先選びでタイパを意識する20代を対象に実態調査を実施しました。調査は2026年3月10日から13日にかけて、アイブリッジ株式会社のセルフ型アンケートツールで行われました。スクリーニングでは全国の20〜29歳2,000人を対象にし、そのうち日常的にタイパを意識する418人へ設問を実施、最終的に「効率良く経験や成果を積めるか」を判断材料にした100人を本調査対象としています。結果から、20代の転職行動において効率志向が強く、応募や選考を左右する決定因として機能していることが確認されました。企業にとっては、成長機会の設計や評価の明確性を可視化することが人材獲得の要点になります。詳報は以下の通りです。
約7割が転職先選びでタイパを重視。応募や選考の意思決定に直結

過去2年以内に転職活動を行った20代546人のうち、タイパ意識のある418人に「効率良く経験や成果を積めるか」を判断材料とするかを確認したところ、「含まれる」「どちらかといえば含まれる」が373人でした。転職経験のある20代全体で、効率的な成長を見込める環境かどうかが主要な選定基準になっている状況です。また、「効率良く経験や成果を積めなさそう」と感じた場合の行動は、「応募や選考を辞退する」が39%、「志望度が下がる」が30%、「他社も積極的に検討する」が23%となり、「特に影響はない」は8%にとどまりました。9割以上が非効率さを察知した段階で離脱または志望度を下げると回答しており、企業の情報開示や選考設計の影響が極めて大きいといえます。効率性の欠如は懸念ではなくリスクとして扱われ、意思決定のスピードと確度を左右します。
重視項目は「仕事内容・やりがい」「給与」に加え「柔軟性・教育制度」が並走

転職先決定時の重視度では、「仕事内容・やりがい」が67%で最も高く、「給与・待遇の高さ」が65%で続く結果でした。一方で「働き方の柔軟性」は63%、「教育制度が整っている」は60%と、やりがいや給与に匹敵する重みを持っています。20代タイパ層は、報酬や職務充実に加え、スキルを着実に獲得できる環境整備と、無駄な通勤や拘束を抑えられる仕組みまでを一体で評価しています。単発的な好条件だけでは十分とされず、入社直後から学習と実務が回りやすい環境が求められています。これは、入社後の非効率やミスマッチを避ける姿勢の表れであり、成果までの道筋が描けるかどうかが重要視されていることを示しています。企業は、制度の有無だけではなく運用実態の明示が問われます。
タイパが良い企業の条件は「進め方と評価の明確性」。早期実務機会や教育設計も評価

「効率良く経験や成果を積めそう」と感じる要素では、「仕事の進め方や評価の基準が明確である」が42%と最多でした。次いで「教育プログラムに沿って取り組めば成果イメージを持てる」が35%、「若手でも早い段階から実務を任せてもらえる」が34%と続きます。20代タイパ層は、容易に稼ぐことを期待しているわけではなく、評価される行動と成果への道筋がはっきりしているかを重視しています。不透明さに伴う試行錯誤のタイムロスを最小化し、短期で成果と成長が積み上がる構造を求めている点が特徴です。実務アサインの早さや、プログラム化された教育があるかは、オンボーディングの速度と密接に関わります。採用広報では、評価指標、育成の設計、配属初期の期待値を具体的に示すことが効果的です。
非効率を感じたら9割超が離脱傾向。口コミや実態確認には時間投下

非効率と判断した際の影響は大きく、応募や選考の辞退や志望度低下が多数派でした。一方で、効率性に関わらず時間をかけて確認したい項目では、「職場の実態や口コミを確認すること」が50%で最も高く、「業界・企業理解を深めること」が38%、「複数回の面接で企業を見極めること」が30%となりました。事前の情報収集は簡略化せず、入社後のミスマッチという大きなタイムロスを回避するために投資されています。第三者の視点を重んじる行動は、デジタルネイティブ世代の合理的なリスクヘッジといえます。選考プロセスにおいては、実態に基づく情報提供や現場接点の設計が鍵となります。働く環境の透明性が、応募継続の意思に直結する結果が示されました。
約7割が現職での成長効率に満足。成功要因は効率性の明確な選定軸

現職での「効率良く経験・成果を積めるか」に対する満足度は、「非常に満足」28%と「ある程度満足」42%の合計が約7割でした。効率性を選定軸に据えることが、入社後の満足と成果蓄積につながっている実態が示されています。全体として、タイパは20代における単なる流行ではなく、企業選びを左右する実利的な基準になっています。企業は、選考から入社後のキャリアパスまでの無駄をそぎ落とし、成長のルートと評価のロジックを可視化することが求められます。今回の調査は、情報の透明性と育成設計が若手採用の成否に直結することを裏づけました。「EvoWork」は今後も、転職市場の価値観変化と実態を継続的に発信していくとしています。なお、データの引用や転載時には「出典 Evo Work(ビジコネット株式会社)」の表記が求められています。
詳しくは「ビジコネット株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















