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「AIはコンサルを奪わない」日本独自のコミュニケーション文化が守る人間の仕事とは?

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総合コンサルティング会社である株式会社ノースサンドは、AIの急速な進展を受けて寄せられた株主や投資家からの質問に対し、自社の見解を整理して公表しました。発表では、AIの発展がコンサルティング需要に与える影響と、人材ポートフォリオのあり方に焦点を当てています。結論として、AIは同社の事業にネガティブではなく、むしろポジティブな効果をもたらすとしています。背景として、コンサルティング業務の特性や日本企業固有の雇用・組織文化が言及されました。さらに、未経験者やジュニア層の採用方針を堅持する理由を、組織の持続性と競争力の観点から説明しています。投資家にとっては、AI活用の波に合わせた収益機会と運営効率の向上が示唆された内容です。

AIの進化とコンサルティング需要の関係

ノースサンドは、AIの発展によってコンサルティング需要が減少することはないと明確に述べています。根拠として、コンサルティングは顧客との信頼関係や組織内に存在する暗黙知に深く依存し、重要な意思決定を伴う非定型業務が中心である点を挙げています。これらは個々の状況に応じた判断や関係構築が不可欠で、AI単体では代替が難しい領域だと位置づけています。さらに、日本の雇用慣行や組織構造に関する特性が需要の底堅さに寄与するとしています。具体的には、メンバーシップ型雇用やハイコンテキストなコミュニケーション文化が部署間の調整コストを高め、欧米のような急速な内製化が進みにくいという構造的要因が挙げられました。こうした環境において、組織の橋渡し役や潤滑油として機能するコンサルティングサービスの必要性は継続すると説明しています。結果として、AIは案件獲得や業務効率化を通じ、同社の業績にポジティブな影響を及ぼすとの見通しを示しました。

ジュニア採用を継続する理由

未経験者やジュニア層の採用を続ける方針について、ノースサンドは一貫して方針変更はないとしています。その理由として、未経験人材が他者からのフィードバックを求め、指摘を受け入れやすく、すぐ行動に移す傾向がある点を挙げています。加えて、認知バイアスが相対的に少なく既存の枠組みに縛られにくいため、軽率な判断を避けやすいとしています。さらに、純真さに由来する大胆な提案や新鮮な発想が生まれやすいとし、これらが顧客との信頼構築に資する要素であると位置づけました。一方で、ジュニア採用を絞ることの負の側面として、次世代リーダー不在の空洞化、外部採用への過度な依存による外部依存化、組織が画一化してリスクを恐れる硬直化のリスクを明示しています。ジュニア層はこうしたリスクを未然に防ぎ、文化を持続させ、競争優位を高める役割を担うと説明し、継続採用の意義を強調しました。

事業インパクトと今後の見通し

同社は総括として、AIの発展が自社事業に与える影響をポジティブと結論づけています。具体的には、AI関連の案件獲得が見込まれること、ならびに業務プロセスの効率化が可能になることを挙げています。これにより、収益機会の拡大と運営コストの低減の両面で効果が期待できるとしています。コンサルティング需要の堅調さに関しては、日本特有の組織文化やコミュニケーションの特性が支えるとし、短期的な環境変化に対しても構造的な下支えが働くと見解を示しました。人材面では、未経験者とジュニア層の継続的な採用によって、組織の将来を担う人材パイプラインを維持し、過度な外部依存を避ける方針です。また、顧客との信頼を軸に非定型業務を推進するコンサルティングの特性上、AIと人の協働により価値創出の幅が広がると整理しています。なお、同日にIRページでも見解が開示されていることが記されています。

詳しくは株式会社ノースサンドの公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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