MENU

ニュース

【メルマガ利用実態調査】4割が購入に至る強力なチャネルの現状。「未読削除6割」の課題と配信最適化の条件

  • URLをコピーしました!

企業が顧客との接点を維持し、LTV(顧客生涯価値)や顧客体験(CX)を向上させる上で、メールマガジンは今なお根強い支持を持つデジタルチャネルです。しかし、溢れる情報の中で「読まれるメルマガ」として機能させるには、データの利活用による高度なパーソナライズと、強固なセキュリティインフラの構築が不可欠となっています。

SaaSの開発・提供を通して企業や団体のCX向上を支援する株式会社WOW WORLDは、生活者を対象に「企業に求める情報発信方法」に関する調査を行い、プライベートでメルマガを受信している1,711名のデータを基にしたレポートを2026年5月19日に公開しました。データ駆動型マーケティング(CRM/MA)と配信システムにおけるDXの最適解を紐解きます。

4割がメルマガ経由で購入。10〜30代の行動を促す「データレコメンド」の成果

生活者がプライベートで企業からの情報を受け取る手段として、メルマガは高い身近さを持っています。

  • 登録を後押しするインセンティブ:登録のきっかけは「会員登録時(48%)」「商品購入時(45%)」が上位ですが、「割引クーポン(42%)」という実利的な特典も動機形成に大きく寄与しています。
  • 購買行動への確実な影響:直近1年以内にメルマガ経由で商品・サービスを購入・申し込んだ人は41%に達しています。購入理由は「ちょうど気になっていた商品の案内(65%)」が最多であり、顧客の興味・関心のタイミングに先回りした情報提供が効果を上げています。
  • 若年層に響くデータ活用(DXの成果):年代別データによると、特に10代〜30代の若年層において「探していたわけではないが、紹介された商品に魅力を感じた」という割合が高い傾向にあります。これは、ユーザーの行動履歴や趣味嗜好を捉える企業側のデータ分析・レコメンド(おすすめ)精度の向上が、若年層の購買行動へスムーズに受け入れられている実態を示唆しています。

「未読削除6割」と「解約4割超」の課題。件名設計とタイムラインの最適化

1日に受信するメルマガの平均数は「3〜5通程度(25%)」が最も多く、日常的に複数の情報に晒されているため、汎用的な一斉配信では容易に埋もれてしまいます。

  • 件名によるシビアなスクリーニング:送られてくるメルマガを読まない(開封しない)ことがある人は72%に及び、その最大の理由は「件名に興味がない(73%)」です。開封されない場合の読者の行動は「未読のまま、削除する」が61%と過半数を占めており、件名やテーマの段階で瞬時に不要と判断される厳しい現実があります。
  • 過度な頻度が招く読者離れ:直近1年でメルマガを解約(またはフィルター等で除外)したことがある人は47%です。その理由は「配信頻度が多い(65%)」「内容が面白くない(52%)」が上位を占めており、読者のエンゲージメントを維持するには、最適な情報量と関心に合わせたコンテンツ設計へのコントロールが必要です。
  • 生活導線に合わせた時間帯ターゲティング:メルマガが読まれる時間帯は「平日の帰宅後(42%)」「休日の余暇(37%)」といった比較的時間に余裕のあるタイミングに集中しています。読者のライフスタイルに合わせた配信時間の最適化が、情報接触の機会を最大化する鍵となります。

迷惑メール化5割の危機となりすまし対策。配信品質・セキュリティインフラの急務

どれほど優れたコンテンツを用意しても、システム的な要因で読者に届かなければマーケティングの成果はゼロになります。レポートでは、配信環境(インフラ)のDX化における重要な課題が浮き彫りになりました。

  • 到達率を脅かす「誤振り分け」の壁:自分が登録したはずのメルマガが「勝手に迷惑メールフォルダに入っていた経験がある」と答えた人は57%に上ります。安定的な到達率を確保するためには、SPFやDKIM、DMARCなどのドメイン認証設定を適切に行うシステム基盤の構築や、不要アドレスの定期的なクリーニングといった配信品質管理(テクノロジー運用)が不可欠です。
  • 巧妙化するなりすましへの防衛策:実在の企業・団体を装った「なりすましメール」が届いた経験がある人は59%に達しています。受信者は「差出人のメールアドレス(70%)」等を見て不審なメールを判断し、75%が「開封せず削除」という自衛行動をとっています。送信元となる企業が信頼性を証明し、顧客に安心してメールを開封してもらうためには、ドメイン認証の整備に加え、受信画面にブランドロゴを表示する「BIMI」への対応など、セキュリティインフラDXへの投資が極めて重要になっています。

見解として、1,711人の生の声が示す通り、メルマガは経由購入率41%を誇る強力な顧客接点である一方、最適化を怠れば「未読削除61%」「解約47%」という厳しい結果を招く諸刃の剣です。顧客データと連動したレコメンド精度の向上(パーソナライズ)という「攻めのDX」だけでなく、勝手に迷惑メール化する57%の壁を突破し、巧妙ななりすましからブランドを守るためのSPF/DKIM/DMARC、BIMIといったセキュリティ認証の整備という「守りのインフラDX」を両輪で回すことこそが、現代のデジタルマーケティングにおける大前提と言えます。

詳しくは「株式会社WOW WORLD」公式調査レポートをご確認ください。 レポート/DXマガジン編集部

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • 週刊SUZUKI
  • 日本オムニチャネル協会
  • 公式LINEメンバー

お問い合わせ

取材のご依頼やサイトに関するお問い合わせはこちらから。

問い合わせる