ネットで買い物をする際、大量の情報に圧倒されて疲れていませんか?グーグルがジェミニを用いて放つ新しい広告なら、別サイトに移動する手間すら不要になります。検索画面の中でAIと対話し、その場で決済まで完了する驚きの近未来。購買体験を一変させる、次世代マーケティングの全貌に迫ります。
ジェミニが生成するカスタム解説と広告内に常駐する優秀なAIエージェント
グーグル(Google)は2026年5月21日、人工知能(AI)モデル「ジェミニ(Gemini)」を駆使した検索上における次世代の広告体験のテストや新しい導入方法を発表しました(なお、本発表は米国向けのもので、日本国内における導入時期および展開詳細は現時点で未定となっています)。利用者の75%が検索のAIモードを使用することで、より速く確信を持って判断できたと回答している背景から、広告を単なる製品情報ではなく有益な「答え」そのものとして機能させる狙いがあります。新フォーマットには、ジェミニが製品を評価・統合して客観的な解説を表示する独立したAI説明機能を搭載します。これには、質問に合わせたクリエイティブを自動生成する「コンバーセショナル・ディスカバリー(Conversational Discovery ads)」や、AIのおすすめリスト上に品質の高い広告を表示する「ハイライテッド・アンサー(Highlighted Answers)」の2つの形があります。これらはユーザーの文脈に寄り添いながら、従来通り「スポンサー」表記によって明確に区別されます。
さらに検索画面上においてリアルタイムでアドバイスを提供する2つの手法も数ヶ月以内に導入されます。1つ目の「AI搭載ショッピング広告」では、利用者が大きな買い物で迷がないよう、広告主の商品データから最適なものを選定し、なぜぴったりなのかを説明するカスタム文をその場で自動生成します。2つ目の「ビジネス・エージェント・フォー・リーズ(Business Agent for Leads)」は、広告の内部に自社専用の優秀なAIエージェントを常駐させる仕組みです。利用者は静的な問い合わせフォームに入力することなく、広告内のチャットボタンを押すだけで、ウェブサイトから引き出された正確な回答を瞬時に得られます。これらの仕組みが、ユーザーのちょっとした対話を価値ある見込み顧客へと変えていきます。
2026年1月に開始した「ダイレクト・オファー(Direct Offers)」のパイロット版では、チュウィー(Chewy)やギャップ(Gap)、ロレアル(L’Oreal)などのブランドがすでに成果を上げており、今後はその購買体験がさらに向上します。新たな「プロモーション・バンドリング(Promotion bundling)」機能では、広告主が商品とガードレールを設定するだけで、AIガイドラインを用いて関連性の高い複数の商品を組み合わせた魅力的なオファーを自動生成します。さらに「ネイティブ・チェックアウト(Native checkout)」の追加により、ユニバーサル・コマース・プロトコル(UCP)を導入している事業者は、ユーザーを別ページに移動させることなく広告や検索画面の中でそのまま決済を完了させられます。ブッキングドットコム(Booking.com)やエクスペディア(Expedia)などの旅行パートナーの画面でも、AI相談中に特別なオファーを直接提示できるようになります。これらのフォーマットを活かすため、検索やショッピング向けのAI最大化設定、P-MAXの活用が推奨されています。
検索やAIとの対話からページを遷移させることなく、その場で接客から決済までを一気通貫で完結させる究極のユーザー体験(UX)変革です。 企業にとっては、ジェミニの自動生成やAIエージェントを自社の広告内に常駐させることで、比較検討段階の購買意欲の高い層を離脱させずに確実な成果へと導く、次世代のマーケティングDXと言えます。
詳しくは「Google」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部





















