電気自動車(EV)への乗り換えを検討する際、誰もが直面する「自宅での充電環境をどう確保するか」という問題。この課題に対し、いま非常に強力な追い風が吹いています。オンライン見積もりプラットフォーム「ミツモア」のデータにより、自宅用EV充電コンセントの設置依頼が爆発的に増加していることが判明。EVの急速な普及と、2026年に解禁された「戸建て向け新補助金」がもたらした、住宅インフラDXの最前線に迫ります。
4月に前年比2.6倍、5月は過去最高を更新した「自宅充電」のリアルな需要
オンライン見積もり比較・発注プラットフォーム「ミツモア」を運営する株式会社ミツモアは2026年6月9日、同プラットフォーム上における「EV充電コンセント設置工事」の依頼件数を集計したレポートを発表しました。調査(2025年1月〜2026年5月、延べ約1.8万件)によると、2025年を通じて安定していた設置需要は2026年1月を境に右肩上がりの急増に転じ、2026年4月には前年同月比2.6倍を記録。続く5月も前年同月比2.5倍超と高水準を維持し、月間の依頼件数としては調査期間中の過去最高値を更新しました。
この爆発的な需要拡大の背景には、国内におけるBEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)の普及加速があります。国内のBEV新規登録台数は直近で急増しており、2026年3月には月間12,658台と過去最多(前年同月比約2.1倍)を記録。ガソリン価格の高止まりを背景にEVへの乗り換えを選択する消費者が増えたことで、「納車に合わせて自宅に200Vの屋外コンセントを設置したい」「テスラやメルセデス・ベンツなどの純正ウォールユニットを取り付けたい」といった、実生活に根ざした充電インフラへの必要性が一気に顕在化した形です。
定額5万円補助で実質負担が激減、インフラ調達を最適化するプラットフォームの価値
需要をさらに爆発させた決定打が、2026年から本格スタートした「戸建て住宅向け」の補助金制度です。国の令和7年度補正予算により、これまで補助の対象外だった一戸建てへのEV充電用コンセント設置が新たに支援対象へと組み込まれました。経済産業省は2026年3月31日から受付を開始(先着順)しており、コンセント型充電器の設置に対して定額5万円を補助することを案内しています。さらに各自治体が独自に支給する数万円の補助金とも併用が可能となっています。
ミツモアの掲載情報によると、一般的なコンセント型の工事費用相場は本体込みで5万〜6万円程度です。つまり、この定額5万円の補助金を活用すれば、標準的な工事であれば自己負担を極限まで抑えて設置できる計算となります(※ただし、古い住宅で100Vから200Vへの回路切り替えや分電盤工事、駐車場までの長距離配線が必要な場合は追加費用が発生)。こうした費用面のハードル劇的緩和がトリガーとなり、多くのユーザーがミツモアのような相見積もりプラットフォームを活用して、信頼できる電気工事士をオンラインで手配する動きが加速しています。代表の石川彩子氏が「Forbes JAPAN 日本の起業家ランキング2026」のTop20に選出されるなど注目を集める同社は、約600種類の生活インフラサービスをつなぐ受発注DXを通じて、日本の生産性向上とサステナブルな社会の実現に寄与しています。
見解として、「EVの車両普及(ハード)」と「戸建て向け定額5万円補助金(政策)」が完璧に噛み合ったことで、個人の住宅インフラ投資が劇的に促進された見事なモビリティDXの潮流です。 これまでブラックボックスになりがちだった電気工事の費用相場に対し、ユーザーがオンラインで手軽に複数社の見積もりを比較・チャット相談できるミツモアのようなマッチングプラットフォーム(PropTech/Energy DX)が存在したことが、潜在需要を即座に実発注へと結びつけるためのデジタルな受け皿として機能したと言えます。
詳しくは「株式会社ミツモア」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部 戸田






















