エヌエスティ・グローバリスト株式会社は、増加するクマ被害に対応し、現場の安心安全管理と電気柵の遠隔監視を一体化したトータルソリューションの提供を開始しました。現場対応を担う職員や点検作業者の安全を確保するSR-LINKと、電気柵の電圧を24時間監視するSR-IMAGEを組み合わせ、まず人を守り、そのうえで柵の正常運用を維持する考え方を打ち出しています。携帯LTE回線やWi-Fi、衛星通信に加え、同社が提供する長距離LoRa無線を併用し、通信の相互補完で途切れにくい環境を構築します。生活圏のゾーニングを継続し、地域全体の安全確保を目指す取り組みです。
クマによる人身被害は深刻化しています。2025年度は全国で238人が被害に遭い、13人が死亡しました。農山村に限らず住宅地や市街地周辺でも出没が相次ぎ、対策は全国的課題となっています。政府は2026年3月にクマ被害対策ロードマップを決定し、2030年度までの地域別捕獲目標の設定や電気柵などの生活圏防護強化、捕獲作業に従事する自治体職員を2,500人へ増員する方針を示しました。増員後も現場は出没リスクの高い地域での活動が前提となり、通信空白や連絡手段の確保が安全確保の鍵になります。こうした課題に対し、本ソリューションは人と設備の双方を常時見守る体制を構築します。
SR-LINKは、現場作業者の安心安全を守る仕組みです。SOSアラートで緊急事態を即時通報し、双方向チャットで本部と常時連絡できます。GPS位置を地図上にリアルタイム表示し、離れた場所から状況を把握できます。ウェアラブルデバイスにより装着者の状態把握や転倒検知を補助し、安否確認を支援します。通信は携帯LTE回線、Wi-Fi、衛星通信、長距離LoRa無線を組み合わせて確保します。なお、ウェアラブルデバイスは医療機器ではなく、疾病の診断や治療、予防を目的としないヘルスケアサービスとして提供されます。
SR-IMAGEは、電気柵の電圧を24時間遠隔監視し、異常をリアルタイムで検知してスマートフォンやPCへ即時アラートを送ります。電圧センサーがパルス毎に計測し、閾値を下回ると管理者にメール通知します。バッテリー状態や断線も同時に監視でき、巡回でしか気づけなかった問題の早期把握に寄与します。既設の電気柵に後付けするだけでIoT化が可能で、新規工事は不要です。無人で生活圏を守り続ける電気柵の運用を、常時監視により継続的に支えます。
通信基盤では、LoRa無線が最大12段の中継ホップと屋外見通し良好時1ホップ最大10kmに対応します。ソーラーパネルとバッテリー構成で商用電源を必要とせず、携帯圏外でも通信範囲を拡張できます。携帯LTE回線やWi-Fi、衛星通信との相互補完で、山間部でもデータ通信が途切れにくい環境を実現します。導入前は位置把握や安否確認、緊急連絡が通信途絶で困難でしたが、導入後はGPS表示、SOSとチャットで確実な連絡が可能になります。電気柵は遠隔で電圧確認と異常検知ができ、携帯圏外も衛星通信やLoRaでカバーします。
活用が見込まれるのは、獣害対策に取り組む農山村地域や農業協同組合、電気柵を設置管理する自治体の担当部署、点検や草刈りを担う用地管理者や鳥獣被害対策協議会です。省力化と遠隔管理を必要とする集落や農業法人、携帯圏外で従来の監視が困難だった山間部にも適します。エヌエスティ・グローバリスト株式会社は、このソリューションを地方の働く人の命を守るインフラとして広く展開し、通信空白地帯を含む屋外フィールドで安心して働ける社会の実現を目指すとしています。
詳しくは「エヌエスティ・グローバリスト株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















