生活者の年間コンテンツ支出は81,022円で、過去最高だった前年の85,052円から微減ながら過去2番目の水準を維持しました。支出層は横ばいから微減の傾向が続く一方、熱心なファン1人あたりの支出額が市場を下支えする構造が定着しています。推定市場規模では音楽が7,036億円で最大となりました。ジャンル別の前年比では映画、マンガ・ライトノベル、バラエティ番組・ドラマ、美術展・博覧会が伸長しています。映画は『国宝』や『鬼滅の刃』シリーズのヒットとともに劇場鑑賞などリアルイベント支出が増加し、2021年以降で最高額を更新しました。スマートフォンやPC等を通じたデジタル支出も2019年から堅調で、日常のデジタル接触とプレミアムなリアル体験への支払いを組み合わせた収益構造が鮮明です。
リーチ力ランキングでは『鬼滅の刃』が1,048万人で6年連続1位となり、推定市場規模は277億円となりました。『ポケットモンスター』『名探偵コナン』が上位を維持し、実写映画が話題となった『国宝』が506万人で18位に初登場しました。支出喚起力では『Snow Man』が460億円で首位、『Mrs. GREEN APPLE』が255億円で6位となりました。両者はバラエティやドラマ、映画、SNS、タイアップなど多角的な露出で利用層を拡大し、リーチ力でも『Snow Man』が前年比296万人増で9位、『Mrs. GREEN APPLE』が116万人増で2位と、音楽アーティストとして初の両ランキングトップ10入りとなりました。大型ツアーなどリアルイベントの実施により1人あたりの平均支出金額も上昇しています。
活動終了に向けた取り組みが進む『嵐』は、推定市場規模340億円で支出喚起力2位へ急浮上しました。上位コンテンツの共通点として、周年など象徴的な節目を捉えた多角的な露出で接点を広げることと、劇場やライブ、展覧会、グッズなどリアル体験を軸に支出機会を設計することが挙げられます。コンテンツビジネスラボは、コンテンツファンの行動を興味、利用、支出、ファンの4行動で把握し、誰が何にいくら支出しているかを分析可能な設計で市場規模を推計しています。調査は全国15〜69歳の男女を対象にインターネットで実施し、有効回収は10,000サンプル、時期は2026年2月26日から3月9日です。詳細な追加分析やダッシュボード提供などのサービスも案内されています。
詳しくは「株式会社博報堂DYホールディングス」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















