避難所のデジタル化で、スマホや身分証を持たない人を取り残さないために。富山県などは、3種類の受付を名簿と広域情報へつなぐ計画を示しました。
Web・公的身分証・紙の受付を同じ名簿へ集約
株式会社バカンは2026年9月24日、富山県などと避難所受付のデジタル化を検証する計画を発表しました。10月10日の県総合防災訓練に合わせ、富山市と立山町の2会場で、受付から名簿作成、災害対策本部への状況報告までを確かめる内容です。これは9月に公表された検証計画で、訓練後の結果を伝える発表ではありません。スマートフォンや公的身分証の有無によって、住民が使える受付手段が異なる点を踏まえた運用を対象にしています。
用意するのは、スマホのWebフォーム、公的身分証を読み取るタブレット、紙の避難者カードの3方式です。身分証はマイナンバーカードと運転免許証を想定し、近距離無線通信に対応するタブレットで読み取ります。紙で受け付けた情報は手入力や文字認識でデータ化し、避難所単位の名簿にまとめる流れです。デジタル機器が使えない人の受付を残しながら、集計や再入力の負担を減らせるかを確認します。避難所の運営者は人数や状況をシステムへ報告します。
集計した情報を県の総合防災情報システムへ反映し、市町と県で状況を把握する方法も検証の対象です。住民、受付担当者、自治体職員への聞き取りなどで、操作性や運用課題を整理する計画としています。取得する個人情報は受付方法に応じて同意を得て扱い、訓練当日に関係者立ち会いの下でシステムから削除する方針です。評価には個人を特定しない人数や属性などを使います。受付時間の短縮率を確定した発表ではなく、多様な受付を広域の把握へつなぐ検証です。
詳しくは「株式会社バカン」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部





















