徳島県、日本電気株式会社、株式会社電脳交通、株式会社旅サポートは、徳島県鳴門市西部を中心とするエリアで自動運転タクシーの実証運行を開始しました。実施期間は開始日から2026年3月31日までで、道路運送車両法に基づく自動運転レベル2で運行します。実証エリアは、きんときタクシーの走行実績が多い鳴門市西部から徳島阿波おどり空港までを設定しています。2026年2月5日には、道の駅「くるくるなると」で出発セレモニーとテープカットが行われ、来賓や関係者の試乗会も実施されました。将来的には、徳島県内での自動運転レベル4の導入を目指しています。地方タクシー会社に適用可能な導入モデルの確立を図ります。
ハイブリッド運行の要 NEC自動運転基盤と電脳交通の配車「DS」を連携
本実証の特徴は、NECの自動運転サービスプラットフォームと電脳交通の配車システム「DS」を連携させたハイブリッド型の運行管理にあります。通常タクシーと自動運転タクシーを同一の配車センターで統合管理でき、既存プロセスを大きく変えずに運用可能です。限られた人員でも効率的に業務を遂行できる体制を整え、地方事業者の現場に適したオペレーションを検証します。利用時は通常のタクシー同様に電話で配車を依頼でき、電脳交通のコミュニケーションセンターが受付を担います。受け付けた配車情報はシステム連携で自動運転車両へ伝達され、円滑な運行に結びつきます。この配車連携は特許出願中です。配車と運行の一体管理により、統制と利便性の両立を図ります。
車両と技術パートナー IONIQ5にA2Zの自動運転機器を搭載
今年度は、現代自動車のIONIQ5にAutonomous A2Z Co., Ltd.の自動運転機器を搭載して運行します。A2Zは韓国内の自動運転許可地区17地域のうち15地域で累計約90万キロ超の実証走行を達成し、シンガポールやアラブ首長国連邦でも実証や認証の実績を持ちます。さらに、ガイドハウスの2025年グローバル自動運転技術ランキングで世界7位に評価されています。日本市場でA2Z技術の実装を目指す実証は今回が初めてです。A2Zの事業推進パートナーとして兼松株式会社が連携と支援を行います。国際的評価を受けた技術の採用により、地域交通への適用性を検証します。
遠隔監視センターを設置 将来のレベル4を見据えた安全検証
コミュニケーションセンター内に自動運転の遠隔監視センターを設置し、走行状況や異常の有無をモニタリングします。今回の実証は自動運転レベル2であり、遠隔監視は必須要件ではありませんが、将来的なレベル4運行を見据え、遠隔支援体制の有効性や運用方法を検証します。鳴門市西部から空港までの実路で、乗降場所、運休日、受付時間など実務条件を踏まえた運用を実践します。通常タクシーと同じ窓口で利用できる仕立てにより、サービス受容性の向上も期待されます。段階的な高度化を前提に、導入に必要な運用要件を具体化していきます。
詳しくは日本電気株式会社の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















