市場変化が速まる中、日本電気株式会社が新規事業の企画書をAIで診断する「NEC 企画書AI診断サービス」を提供開始しました。NECが10年以上にわたり蓄積した新規事業の知見を学習したAIが、網羅的な評価と具体的な改善提案を提示します。属人的になりやすい企画と評価のプロセスを共通基準で可視化し、手戻りの少ない推敲を支援します。評価は11の軸と300超の項目で構成され、論理の飛躍や検証不足の検知に対応します。セキュリティにも配慮し、投入データはAIの学習に利用しない設計です。料金は月額6万円税別で5名まで利用でき、初期費用10万円が必要です。
サービス概要と狙い 新規事業の評価基準を標準化し手戻りを削減
日本電気株式会社は、企業内の新規事業開発で発生しがちな課題を踏まえ、企画書の漏れや偏りをAIで検知し改善提案まで行うサービスを立ち上げました。評価は「顧客課題」「ビジネスモデル」「解決策」などの11評価軸をベースに、300以上の審査項目で定量スコアリングを実施します。これにより、企画担当者のスキル差や評価者の主観に左右されにくい合意形成を促し、議論の土台を共通化します。対象ファイル形式はWord、PowerPoint、PDFなど幅広く、既存の資料をそのまま解析にかけられます。さらに、社内ビジネスコンテストの審査基準や各社独自の評価項目を追加登録でき、評価シナリオの多様性に対応可能です。結果として、検討漏れの早期発見と再作業の抑制が見込まれ、全体のスピード向上に寄与します。
セキュリティと価格設定 安全な運用と段階的な導入を両立
本サービスはNEC独自の強固なセキュリティ環境で提供され、アップロードした企画書データはAIの学習には使用されません。機密性の高い構想段階の資料でも安心して取り扱える点が強調されています。価格は月額6万円税別で5名までの利用枠を含み、初期費用として10万円が必要です。利用人数に応じて選べる1名プランも用意され、部門単位のトライアルから組織展開まで段階的な導入が可能です。販売目標として、今後6年間で40億円の売上を掲げており、継続的な機能拡張や導入支援の体制化が進むことが見込まれます。導入に際しては、既存の評価フローや審査観点をサービスに登録しておくことで、初日から社内基準に即したスコアリングを実現できます。標準指標と社内基準の両輪で活用することで、プロジェクト横断の比較と個別要件の最適化を両立できます。
背景と位置づけ オープンイノベーション施策の一環として展開
日本電気株式会社は「仕掛けよう、未来。」をキーメッセージに掲げ、スタートアップやパートナー企業との共創を進めるNEC Open Innovationを推進しています。今回のサービスは、社内で培われた新規事業開発のノウハウを体系化し、外部に提供する取り組みの一つです。自社での実践知を基に、評価の明確化とプロセスの効率化を両立するモデルケースとして位置づけられています。多様な領域との連携を促進することで、社会価値の創出と未来志向の事業創造を加速させる狙いがあります。評価軸の可視化と改善提案の自動化は、検討初期段階から意思決定までの一貫した品質担保につながります。共通言語と数値指標によって合意形成を後押しし、構想から検証、事業化の各フェーズを通じた一貫した管理が可能になります。
詳しくは日本電気株式会社の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















