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倒産件数が過去最多を更新! 原材料高騰と「コンビニスイーツ」の台頭で、街のケーキ屋さんが消えてゆく…

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物価高が続くなか、洋菓子店の経営悪化が深刻化しています。株式会社帝国データバンクの調査では、2025年度の洋菓子店の倒産は65件に達し、前年度比で約3割増、2年連続で最多を更新しました。負債1000万円以上の法的整理を集計対象とし、2000年4月から2025年3月までの期間でみても高水準です。背景には小麦粉やバター、クリーム、カカオなど主要原材料の高止まりがあり、包装資材や人件費、水道光熱費の上昇も重なりました。中価格帯の400〜600円のスイーツ市場では、コンビニ各社や大手チェーンの拡大で競争が激化しています。値上げが難しい「手頃な街のケーキ屋さん」ほど板挟みとなり、利益確保が困難になりました。

実例としては、千葉でショッピングセンターなど7店舗を展開したグランドルチェがコスト上昇に耐えられず事業継続を断念しました。埼玉の白鳥菓子工房も、収益性の低さに原材料高が追い打ちをかけ、事業継続が困難となりました。こうした動きは業界全体の収益指標にも表れています。2025年度の営業利益率は平均0.7%まで低下し、22年度以降の低水準となりました。最終損益は約3割超が赤字で、減益を含む「業績悪化」は6割に迫りました。価格転嫁の遅れで粗利率が悪化したほか、サイズを小さくする実質値上げが顧客満足度の低下を招くなど、負のスパイラルが確認されました。

一方で、独自ブランド力と品質で支持を得る人気店では、原材料高に伴う値上げを丁寧な説明で受け入れてもらい、利益水準を維持または拡大する取り組みがみられます。SNSの活用や、ケーキの完全予約制による廃棄ロスの抑制など、オペレーション改善で収益性を守る事例もあります。ただし、こうした施策を実行できる店舗は限られており、依然として多くの中堅店は厳しい競争に晒されています。カカオなどの原材料は高騰が続く見通しで、利益を確保できず淘汰される店舗は今後も高水準で推移するとみられます。事業継続には、価格戦略と在庫最適化、販路の再構築など、実行可能な打ち手の積み上げが不可欠です。

詳しくは「株式会社帝国データバンク」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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