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高校生の9割が生成AIを活用。総務省調査が明かす「インターネット・リテラシー」の現在地。

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インターネットが「使うか使わないか」の選択肢ではなく、もはや「空気」のように存在し、生成AIが小学生の日常にまで浸透した2026年。総務省が公表した最新のリテラシー調査(ILASテスト)の結果は、子供たちの安全を守るための「ガバナンス」が、学校と家庭という2つの車輪で動いていることを鮮明に描き出しました。

「生成AI未経験」はわずか1割強。加速するデジタル低年齢化の実態

今回の調査で最も驚くべきは、生成AIの浸透速度です。高校生の約9割、小学生(4〜6年)でも約7.5割が「利用経験あり」と回答。テクノロジーが生活の隅々にまで行き渡る中、リテラシーの有無が「情報の恩恵を受ける者」と「リスクに晒される者」を分ける、深刻なソーシャル・ディバイド(社会的格差)を生んでいます。

「ルールの有無」が正答率を最大19ポイント変える。家庭教育の重要性

調査結果は、リテラシー向上における「家庭」と「学校」の役割がいかに大きいかを数値で証明しました。

  1. 学齢が低いほど「家庭内ルール」のインパクトが絶大 「家庭にルールがある」と答えた層は、ない層に比べてテストの正答率が高い傾向にあります。特に小学校低学年では、その差は+19.1ポイントという圧倒的な数値になりました。これは、デジタル機器を買い与えて終わりにするのではなく、「何が良くて、何が危ないか」を親子で対話するプロセスそのものが、子供の身を守る最強の防波堤になることを意味しています。
  2. 学校教育による「+15ポイント」の底上げ効果 学校でインターネットの注意点を学んだ経験がある生徒は、いずれの学齢でも未経験層より+15ポイント以上高い正答率を記録しました。家庭での指導が難しい世帯もある中で、学校教育がリテラシーの最低ラインを底上げする「社会的セーフティネット」として機能していることが浮き彫りになりました。
  3. 発達段階ごとに異なる「弱点」の可視化 高校生は「フィッシング詐欺(不適正取引)」、中学生は「炎上(不適切投稿)」、小学生は「プライバシー」や「著作権」と、学齢ごとに直面しやすいリスクが異なります。総務省が提示するリスク分類に基づき、年齢に応じた的確な「デジタル・ガバナンス」を社会全体で構築していく必要があります。

「デジタル・ポジティブ・アクション」——。総務省が掲げるこの言葉通り、インターネットをただ遠ざけるのではなく、リスクを理解した上で能動的に使いこなす力が、これからの社会を生き抜く「必須スキル」です。

2026年の今、私たちは「ルールを決める」という対話を通じて、子供たちと一緒に新しい情報社会の形を創り出していくことが求められています。

見解として、高校生の家庭内ルールが前年度から10ポイント以上減少しているのは、「もう大人だから任せている」という親の心理の表れかもしれません。しかし、フィッシング詐欺のリスクが最も高いのが高校生であるという結果を見ると、学齢が上がっても「自律的なルール」を維持することの大切さを再認識させられます。

詳しくは総務省公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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