OpenAIは2026年7月15日、ChatGPTの「カスタム指示(Custom Instructions)」で入力できる文字数を5,000文字へ拡大したと発表しました。これまでより多くの情報を登録できるようになったことで、営業、広報、採用、カスタマーサポートなど、会社独自のルールや文章の書き方、業務手順をChatGPTへより詳しく伝えられるようになります。一見すると文字数が増えただけのアップデートですが、企業でChatGPTを業務利用する際の実用性を大きく高める改善といえます。
カスタム指示へ会社独自のルールをより詳しく登録
カスタム指示は、「どのような口調で回答するか」「どのような前提で考えるか」などを事前に設定できる機能です。今回のアップデートにより、入力できる文字数が5,000文字まで拡大されました。これにより、企業はこれまで入りきらなかった情報も登録しやすくなります。
例えば、次のような内容です。
- 営業メールの書き方や敬語のルール
- 広報文章で使用する表現や禁止表現
- 採用活動で候補者へ伝える会社の考え方
- 商品やサービスの説明ルール
- 社内用語や業界特有の言い回し
毎回同じ指示を書かなくても、ChatGPTがあらかじめ設定内容を踏まえて回答できるようになります。
業務ごとの回答品質をそろえやすくなる
企業では、担当者ごとにChatGPTへの指示の出し方が異なり、回答品質にばらつきが生じることがあります。例えば営業部門では丁寧な提案書を作成し、広報部門ではブランドガイドラインに沿った文章を作成し、採用担当は応募者向けに統一したメッセージを送る必要があります。カスタム指示へ業務ルールをまとめて登録しておくことで、担当者ごとの差を減らし、一貫した回答を得やすくなります。
「毎回指示を書く」手間を減らせる
生成AIを業務で使う際は、毎回長いプロンプトを書いている企業も少なくありません。今回のアップデートにより、頻繁に使うルールや前提条件をカスタム指示へ登録しておけば、個別の依頼では業務内容だけを入力するだけで済む場面が増えます。担当者の入力負担を減らせるだけでなく、指示漏れによる回答品質のばらつきも抑えやすくなります。
AIを会社仕様へ近づける第一歩に
企業が生成AIを活用する際には、「会社のルールをどこまでAIへ理解させられるか」が重要になります。今回のアップデートは、新しいAIモデルの追加ではありません。しかし、会社独自のルールや表現をより詳しく設定できるようになったことで、ChatGPTを自社の業務に合わせて活用しやすくなります。営業、広報、採用をはじめ、日常的に同じルールで文章を作成する業務では、特に効果を実感しやすいアップデートといえそうです。
今日から試せること
現在設定しているカスタム指示を見直し、毎回プロンプトへ書いている内容があれば、カスタム指示へ移してみましょう。例えば、「必ず丁寧語で回答する」「自社の商品名を正式名称で表記する」「専門用語には簡単な説明を添える」といったルールを登録しておくことで、毎回同じ指示を書く手間を減らせます。
詳しくは「OpenAI」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















