全国の中途採用担当者1,600名を対象とした「中途採用実態調査2026年版」が発表されました。企業の43.5%が正社員不足を実感しており、一般社員の不足感が最も高いものの、2021年比では部長や課長など管理職層の不足感が約7ポイント上昇しています。直近半年の中途採用を実施した理由は、即戦力の補充が47.3%で最多となり、退職者増加や人員構成の適正化、既存事業の拡大が続きました。今後の採用姿勢は積極的になるが54.6%に達し、引き続き中途採用の強化が見込まれます。応募者・入社者とも未経験者が多い傾向の一方、入社段階では経験者比率が高まり、選考過程で即戦力性が重視される傾向が示されています。
管理職の中途採用が加速し満足度も高水準に
2026年1月から6月に管理職の中途採用を行った企業は54.8%で、2021年から16.7ポイント上昇しました。採用理由はマネジメント経験の確保が33.8%で最多となり、高度専門スキルの不足や多様性の向上が続きます。管理職採用の満足度は計74.2%と高く、即戦力となる優秀な管理職の採用や想定通りのスキル、人柄や能力の良さが評価理由として挙げられました。一方で、面接時とのギャップやプレイングマネージャーに偏るという不満もあり、要件定義と評価設計の精緻化が求められます。実務では、採用理由と期待成果を職務記述書で明確化し、面接での事例深掘りとアセスメントの併用、入社後のオンボーディング計画をセットで運用することが有効です。管理職ポジションの要件を分解し、マネジメントと専門の比重を可視化することで、ミスマッチの抑制に繋がります。
採用量と質の満足度は過去最高も、質と早期離職が課題に
採用人数への満足度は49.6%、人材の質への満足度は51.8%でいずれも過去最高となりました。課題としては求職者の質が低いが34.4%で最多となり、早期離職の増加が33.0%、応募者数の確保が31.1%と続いています。応募では未経験者が多い42.4%の一方、入社では未経験者が多いが34.6%、経験者が多いが30.3%となり、選考で経験者比率が高まる構図です。採用実務では、未経験層を含む募集を維持しつつも、必須スキルと育成可能スキルを切り分け、選考フェーズごとに評価基準を明確化することが重要です。加えて、早期離職対策として、入社後3カ月の役割期待の言語化と定期面談の設計、組織内の実務支援体制の明確化が有効です。採用広報では、職務と成長機会の具体化により、母集団の質と量の同時改善が期待できます。
詳しくは「株式会社マイナビ」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















